スペイン#7 (エッセイ)
同僚がボランティアスタッフと意気投合して、閉場後に食事に行った。連れていってくれた鮨屋は会場から徒歩30分ほどのところにあって、開店前だったので立ち話でしばらく時間を潰した。悩んでアボカドとサーモンの寿司を頼むと、バランスの良い味だった。
ファビオは日本人女性との交際経験が豊富で、ファビオの女性遍歴は聞き応えがあった。名古屋に留学していたときはナンパばかりしていたそうだ。「ヤリモク」だの「パコりたい」だの、素敵な日本語を使いこなしていた。
もう一人のジョーはワーキングホリデーでセビリアに来ていて、いまは日本語教師で生計を立てている。住み始めた当初は伝手も何もなく、なりゆきで生活できているらしい。実際なんとかなるのだ。