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既成のものと新しいもの 2024/05/28

昨日のフィロショッピーで、「既成のものははじめから既成であり、新しいものはつねに新しい」という話があった。

どういうことかというと、一般的には「新しいもの」が古くなっていくことで「既成のもの」になるという風に認識されている。けれどもドゥルーズは、「既成のもの」ははじめから既成で、「新しいもの」とは本質的に異なっているということを言っているのだった。

新作が常時リリースされていても発展性に乏しいジャンルというのはいくつも思い当たって、その駄作というのはなんだか似たり寄ったりの、ありきたりなマニュアルを見て作ったような作品だったりする。それはどちらかというとコンテンツの産業化という構造の問題で、制作費という投資をいかに回収できるかという視点で物事を見てしまうと、結局マニュアル主義が横行してしまうのだと思う。

話は変わるようで変わらないが、元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎がインタビューで、デビュー時の契約でレコーディングにレコード会社の人間を来させないように約束させたと語っていて、そういうことを大切にしなければならないと深く思った。

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