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びっくりするくらいつまらない日の日記(エッセイ)

今日はびっくりするくらいつまらない日だった。朝、定時ギリギリに出社すると、ズル休み明けの同僚と上司が険悪な雰囲気で互いに黙りあっていた。「朝から雰囲気悪いなぁ」と思いながら自席に着いたら、そのまま一日が終わった。

私は私で同僚にイライラしながら午前中が過ぎ、それを必死に抑えているうちに昼休みが終わり、徐々に仕事の調子を取り戻したあたりで終業になった。丸一日、誰とも談笑せず、ムスッとしたまま家路に着いた。



家に帰るとテレビでサッカーを点けた。このところは、夕飯を作りながらW杯を流すことが多い。今日はウェールズ対イランの試合がやっていた。実況がなんとなくウェールズ寄りだったのだろうか、ぼんやりとイランを応援しながら試合を観た。

試合は終盤、ウェールズのGKがファウルで退場し、イランが数的優位になった。イランは全員で攻勢をかけるのだけれど、守備に振り切ったウェールズの守りを突き崩せない。イランは明らかに攻めあぐねて、焦りが見え始めている。このまま試合は0-0で、引き分けに終わるように見えた。

しかし、ロスタイムに入り、イランがやけっぱちに打ったミドルシュートがゴールに突き刺さる。私は声をあげて驚いてしまった。喜びを爆発させるイラン。悲しみに伏せるウェールズ。最後の最後に試合の均衡は破られた。結局、その後ダメ押しの2点目も決まり、2-0でイランが快勝したのだった。



帰国してからというもの、どうにも食欲が湧いてこない。今日は朝食は職場で飲むヨーグルトを飲み、昼食はヨーグルトしか食べなかった。お腹は確かに空いているようなのだけれど、口から何も入れたくない感じが続いている。夕方エネルギーが切れかけそうになって、コーヒーを飲んでなんとか凌いだ。

夜には消化に良さそうな鍋を作って食べた。食べれば食べられるのだから、消化器系の問題では無いようだった。食後に吐き気なども催していない。原因はおそらく精神的なものなのだろう。


食欲が無くてもご飯を食べ、やけっぱちのシュートが勝敗を決める。世の中わからないことだらけだ。

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