見出し画像

ローファー(エッセイ)

「仕事の手応え」というのはあてにならないと、時々つくづく思う。今日もそんな一日だった。

朝は客先に直行で寄り、昼前のへんな時間に出社した。身体が仕事モードに移行する前に昼休憩になり、ぼんやりと弁当を食べているうちに午後になった。漫然と業務をこなしていると夕方になって、いまは帰りの電車で日記を書いている。

成績でいえば、今日は契約を2本取って、充分な成果を出した日だった。仕事の手応えは成績ではなく疲労「感」や時間「感覚」に左右されるのだろう。なんとなく仕事をして、なんとなく今日が終わっていった。



今日は客先への訪問があるので、先月買ったばかりのローファーを履いた。ローファーはまだ革が固いく、ようやく少し足に馴染みかけてきたところだ。今朝履いてみると左足の踵や小指の付け根が痛かった。まあこんなものと我慢しながら、世田谷での所用を済ませた。

夕方、帰宅のために靴を履き替えると、痛みが増していた。足がむくんでしまったようだ。なんとか足を押し込んだけれど、左足を引き摺るような歩き方になってしまった。会社から駅へ、駅から自宅へ、びっこを引いて歩く。周りの目が気になって、気持ちまで沈んでしまった。



今日はまだ月曜日で、今週は木曜日が祝日だ。週の中間に休日があり、けれど来週末に迫った資格試験の勉強に時間を捧げなければならない。休日が休まらず、仕事で疲れるわけでもない。「じとっ」とした時間感の上を過ごしている今日この頃。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?