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不整脈(エッセイ)

ここ2-3年、不整脈が生じるようになった。今日も起きた。昼休憩が終わると心臓の鼓動が急激に速くなり、頭がくらくらしてきた。座った体勢がつらくなり、カーペット敷きの地面に横たわると、脂汗が滲んできた。心拍のリズムはどんどん細かく刻まれ、苦しさのピークに達する、と、次の瞬間、鼓動がぴたっと止まる。


え?心臓止まった?と一瞬不安になる。が、心臓のある場所に意識を向けると、いつもどおりの弱い鼓動がトクトクと柔らかく脈打っていた。


今日は空が青く晴れ渡っていた。風がつよくて涼しく、雲がモクモクと形を変えていた。汗が乾きやすい日は脱水に気付きづらいという話をきいたことがある。来月に健康診断があるから、相談してみることにする。


先日診てもらった占い師によると、私は毎年8・9月に運気が停滞する星ということだった。ちなみに彼女は6・7月。ふたりとも脆弱で、もやしのような体型をしている。夏が好きな人がいるというのが信じられなかった。


不整脈の後はふしぎと疲労感がなくなっていて、頭の中が澄んでいた。私の身体は私が知らぬうちに少し健康を獲得したらしい。今日はコーヒーをほとんど飲まない一日だった。

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