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澱 2024/04/25

昨日風呂で携帯をいじっていると恋人から連絡があった。別れ話かと覚悟しながら電話に出ると、どうやら制作に行き詰まっている様子だった。

最近は作った作品がどうもしっくり来ていないようで、早い話がスランプだった。どうでしょうかと、普段なら絶対に訊いてくることなどないのに、作品の画像を送って感想を尋ねてきた。

作品は彼女の部屋の窓がモチーフで、一目で出来が良くないのがわかった。全体がぼんやりしていて、とても迷っているのがわかる。

けれども、それを素人のわたしが言うべきなのかわからず、ひたすら言葉を濁してしまった。「まあ、いいんじゃない」というような言い回しに逃げて、とにかく次の作品を制作してみようと勧めた。

ただ彼女の心の中の澱を引き受けたような気分だった。それが寄り添うということなのかもしれない。

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