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お布団を愛する 2024/01/23

恋人と並んで布団に入り、「おれより布団のほうが好きなんでしょ」と揶揄ったら、「あなただって、私がいないとき一人で布団を愛しているじゃない」と返してきた。たじろいで、「何度愛したかわからない」と答えると、恋人は笑うでもなく静かになった。私は身体を寄せて、恋人の首元に顔を埋めて、肌の匂いを吸い込んだ。

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