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卑怯であること 2024/05/23

「卑怯であることを恥じないこと」ということを昨日からずっと考えていた。「卑怯であること」とはどういう状態か、逆に「卑怯でない」とはどういう状態か。どうして「卑怯」という言葉にとどまっているのか。

「卑怯であることを恥じないこと」という言葉を目にして一番最初に思い出したのは学生時代の部活のことだった。運動部ではずっと補欠で、モチベーションは腐っていたのだけれどもそれでも最後まで続けていた。まっとうしたことに意味がまったく無かったわけではなかったけれども、辞めて別のことをしていたらと今でも思う。もし学生時代の自分に辞める「卑怯さ」があれば、別の可能性の中で生きられていたのかもしれないと考えてしまう。

頑張らなきゃならないと思いながら手につかない仕事が目の前にあって、その前で頭を抱えている。「頑張らなきゃならない」から卑怯に降りてしまえば、自分に何が残るのだろう。そうやって卑怯に降りることができたら、どんなにノビノビとした人生が待っているのだろう。

そこそこ貯金だってできたのだから、約束なんて裏切って、いつ辞めてもいいのかもしれない。コソコソ隠れて転職のための勉強でも始めてしまえば最高だ。どうせ大した仕事ではないし、大した人生でもない。どうにでもなってしまえ。

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