バカはバカじゃない 2024/06/21
告示された東京都知事選は、迷惑系の候補者が一斉に過激な宣伝活動を始めて、なかなか賑やかだ。ニュースやSNSはやれやれという論調で、法律を守ればよいわけではない等々、みなおじいちゃんみたいなことばかり言うようになってしまった。
呆れ模様で選挙戦を紹介するニュースを眺めていたら、わいせつなポスターを掲示した候補者に警察が警告を発したという速報が入ってきて、思わず目を疑ってしまった。
ポスターがわいせつだったとして、警察は何の権限があって選挙に介入できると思っているのだろうか。たかだか通報ごときで警察が動くのであれば、いくらでも任意に妨害できるではないか。表現の自由の価値もわからないなんて、まったくやれやれだ。
ひと昔前の誰も政治に興味がなかったような時代に比べれば、卑しくても選挙が盛り上がるほうがよっぽどいい。賑やかで楽しい。もっとも、公序良俗やら良識やら、それらしい言葉のほうにこそ権力が宿っていることにも、みな薄々気づいているはずだ。バカはバカじゃないし。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?