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売れる絵(エッセイ)
本棚に積んであったフーコー『言説の領界』を少し読んでみたが難しく、とりあえず解説から読んでみた。およそ、社会の中で言説(=意見・考え方)が「正しい」とされるとはどういうことか、というような話らしい。読むことに必要性を感じているが、苦戦するかもしれない。
今日は展覧会の2日目だった。会場に長居する出展者が多い日で、退屈さの割に気の抜けない一日だった。客数自体は少なく、こっそり脚の筋肉を伸ばしたりして過ごした。相変わらず暑くて皮膚がベタベタした。
「正しい言説」は「売れる絵」に似ている。駄作でも買い手さえ現れれば「良い」作品という評価になる。少なくとも、"売れてないけれど良い作品"より下にはならない。ところで、好きな絵を買って家に飾るのは気持ちいいことだ。それは「価値観とは何か」という難しい問題でもある。