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エアコンクリーニングと焼鳥 2024/09/22

目が覚めて、枕元の目覚まし時計を見ると9時だった。頭も身体も疲れ切っていて動けない。エアコンクリーニングの予約の11:30まではまだ時間があったので、そのまま眠ることにした。10時になって、やっと少し元気が湧いてきたのでスマホを手に取った。起きて朝食代わりにお菓子を食べていると業者から電話がかかってきて、前の家が済んだので10分後に行ってよいかという質問だったので、いつでも構わないと答えた。

清掃業者は30代半ばの男性だった。エアコンの下にブルーシートを敷いて、躊躇なくエアコンのパーツを取り外しはじめた。大きなカバーが外されると、市民プールのような強烈な匂いが鼻をついた。雨合羽のような装置が取り付けられて、浴室から水を引いた高圧洗浄機で汚れが洗い出されていった。男は最後に丁寧に水気を拭き取り、11:30には帰っていった。

夕方は恋人のギャラリーへ。在廊している恋人は疲れていて素っ気なかった。半年近く準備した個展もあまり反響がなさそうだった。

スーパーで鶏肉と野菜を買って帰り、YouTubeで見たレシピを参考に焼鳥を作ることにした。ムネとモモを長葱を一口大に切って串に打っていく。ふと恋人の手元を見たら、モモとムネを混ぜて刺しているのに気づいて、思わず信じられないと叫んでしまった。フライパンに串を並べて、塩を多めに振り、焼けた側からそのまま台所で立って食べた。柔らかな肉を下品に口に運びながら、悪い大人になったとしみじみと言い合った。

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