再会　2024/06/22

昨夜は高校の同級生と10年以上ぶりに再会した。あまりに時間が経っているので、待ち合わせすら困難なのではないかと心配していたが、錦糸町の改札を出るとすぐにお互いに気づいた。事前にアタリをつけていた海鮮系の居酒屋に行くと、ちょうどよく空席があり待たずに入れた。騒がしかったが刺身が旨かった。

はじめは手探りに、高校時代のつながりがどれほど続いているかを確かめあった。私は大学で北海道に行っていらい誰とも連絡をとっていないことを伝え、彼は数名の友人との交流を残すのみだと聞いた。昨年の後半に大規模な同窓会があったらしく、ホテルの宴会場のような空間に数百人が整列した集合写真を見せられそうになって、私は本気で拒絶してしまった。

賑やかな教室の隅で居場所なく肩を寄せ合って時間を過ごしていた高校時代には、自主的に集まってビールを酌み交わす現在は想像できなかった。互いの踏み込んではいけない領域を確認しながら、現在の仕事や交友関係を報告しあった。

疲れと緊張か、私は早々に酔いが回って、終盤にはくだらない絡み方をしてしまった。アルコールなしで会話できていた高校時代を思い出すと余計恥ずかしかった。ホームで反対方向の電車を待ち、私が先に乗り込むと出発までいつまでも手を振ってくれて、いつまでも友達でいられるかもしれないと嬉しかった。