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丁寧に人間関係を均していけば、帰れる場所は増えていく(エッセイ)

昨日は本当に群馬まで行ってきた。東京→群馬→千葉という旅程を一日でこなしてきた。朝9:30に錦糸町駅で待ち合わせ、父親の運転する自動車で群馬に発った。じりじりとした渋滞に巻き込まれ、桐生に着いたのは12:30頃だった。そこから親戚と食事をし、祖父の友人が催す個展をに顔を出した。用事を終えて車で千葉の実家に向けて出発したときには15:00を回っていた。帰りも往路ほどではないけれど渋滞に足止めされ、帰宅したのは18:00過ぎ。後部座席で眠っていた私ですらクタクタなのだから、運転していた父はもっと疲れていただろう。

実家のテレビではロッテ戦とサッカー日本代表戦を観た。久しぶりに観る試合は知らない選手ばかりだったが、緊張感があって見入ってしまった。父親は運動音痴だったが、昔からスポーツを観るのが好きだった。かつては私たち兄弟も、少年サッカーチームに通っていた。ジェフやロッテについて話す父はいつも活きいきしていた。



千葉から西荻窪への帰路で、日記を書いている。台風は解体され温帯低気圧に変わったそうだが、車窓からは地面を叩きつけるような雨模様だった。気圧が低いのか肩が凝っている。錦糸町で各駅停車に乗り換えて、車窓を眺めている。

何をしたわけではないが、目まぐるしい二日間だった。懐かしい気分が胸に広がって、何故だか言葉に詰まってしまった。丁寧に人間関係を均していけば、帰れる場所は増えていく。昔の自分ではわからないことだった。

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