1つの時代

1つの時代

1つの時代が終わりに向かい 
1つの思い出が音を立てて崩れていく

君はそれをかき集め大事そうに
胸に抱いていたね 
でもそれは君の通ってきた
本当の想い出ではないんだ

きれいすぎる 
それは思い出を大事にしようとする 君が作った偽りの真実

1つの時代が終わりに向かい 
1つの希望が目の前に現れた 
君はそれを
すぐ実現できるものだと思い込み 
その効果を楽しんでいたね

でもそれは
本当に君のためになるのかい 
今すぐに実現してほしくないんだ

素晴らしいことではあるけれど 
君をダメにするかもしれない 
君が描いた心の抜け道

時代の終わりに
君がそうなるのも無理は無い 
すべては
僕の独りよがりがそうさせたんだ

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