夢追い人
夢追い人
粉雪の降る街路樹の片隅に
夢追い人が懺悔する
残りわずかのパンの実を
あと1人その人の為になら
自分を犠牲にする
いつか出会った君たちへ
粉雪の降る街路樹の片隅に
夢追い人が懺悔する
たった1度の恩なのに
それも当然のことをしたまでなのに
覚えていてくれた
何倍にも受け取めてくれた僕の思い出
粉雪の降る街路樹の片隅に
夢追い人が懺悔する
9つのラッパが鳴る時
それまでに間に合わせなければ
そう思い込む僕は
街路樹に夢追い人を探していた
街中に暖かい明かりが1つ2つ
粉雪も1つ2つ
遠い明日に向かって
叫んでみた僕がいる
いつか巡り会うものに向かって
微笑んでみた僕がいる
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