フツー
私はつい、人の目を気にしてしまう。
人の目を気にしてもいいことなんかないのはわかっている。
それでも無意識に人の目を気にしてしまう。
道でこけようものなら、痛いの前に恥ずかしい。
本当は痛いのにぜんぜん平気なふりまでしてしまう。
我ながら情けない。
人の目を気にするということは、自分が他の人からはみ出してないか心配するということ。
つまり、自分はフツーなのか心配するということ。
もうこれが、頭から足の先まで染み付いてしまってる。
染み付いてしまったこの性分を変えようとしてもしょうがない。
でも自分以外の人に対してフツーを求めるのは違う。
自分のフツーとは違う人やものごとには違和感を感じてしまう。
しかし、この違和感という壁を否定、拒絶せず理解しようとする。
その違和感の壁の先にLBGTや障害のある人達、マイノリティと呼ばれる人たちへの理解に繋がっていく。
多様性を認めるとはフツーじゃないことを認めること
とわかった日であった。