One minute conversationで即興性を鍛える

「話すこと」にかかわる帯活動としてはOne minute conversation (talk) がよく挙げられます。
ペアで与えられたトピックについて1分間英語で会話をするものです。
もちろん1分間だけでなく、発達段階に応じて2分間、3分間と伸ばしていくこともできます。

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一つの手順について説明します。

①まず、トピックを提示し、会話のはじめかたについて教えます。
尊敬している人について話すトピックの場合は、“Who do you respect?”と訊ねることを伝えます。
また、いきなり始めるのではなく、はじめに“So”などを付け足すことも伝えます。

②質問に対する答え方を教えます。
この場合は、“I respect ◯◯.”ということになります。

③必要に応じてシンキングタイムを与えます。

④ペアで会話をさせましょう。
タイマー等で残り時間がひと目で分かるようにすると良いです。 

⑤終わったら、フィードバックや確認をします。
言いたかったけど言えなかった表現を拾って、クラス全体に共有したり、相づちの方法、補充的な質問例、会話を続ける方法などについて説明すると良いです。

⑥必要に応じてペアを替え、もう一度やってみます。

⑦終わったら、一度目とくらべて改善した点を共有すると良いです。

はじめはこんな感じですが、一度説明してしまえば、2回目からはだいぶスムーズに進むようになります。
トピックを提示してあげて、はじめの合図をしてあげれば、あとは勝手に話し始めます。
トピックはYes/ Noで答えられるものではなく、オープンなものにします。
また生徒自身にとって身近なものや関心のあるものが良いです。
教科書の内容に関連付けた質問にしても良いです。

たとえば、New Crown 1のLesson 8ではアメリカの中学校生活について述べられているので、この時期のトピックは“What is your ideal school?”なんて質問にしてもいいです。
1分間会話をするのが難しい場面もありますが、なんとか会話を続けようとする姿が印象的です。

答えは1文ではなく、2文で返すことや、プラスアルファで質問をすること、相手の言ったことに対して必ず相づちをすることなどの約束事を設けることで、会話が徐々に続くようになっていきます。

とにかくAccuracyよりもFluencyを求めることです。
正確さを気にしすぎて、なかなか発話できない・しようとしないことが日本人にはよくあることです。
多少の間違いは気にせず、発話数を多くして、即興で話せる力をどんどん育成していきましょう。

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