見出し画像

いままでとこれからの。お寺さんのこと。

智昭さんの月参りに同行し始めて3年が経つ。
この1年、重複した家も含め90件ほど訪問させていただいた。
最初慣れずに戸惑ったお参りやお焼香、今はすんなりと受け入れて、親族かのようにご家族と一緒にできるようになった、気がする。
断片的に般若心経が記憶に残っているし、聞くと心地よい。光明真言を覚えて唱えられるようになった。お参りスキル、これからもこつこつ積み上げたい。
活動を始めてから楽しい気持ちはずっと変わらない。
最近調子どうですか? お元気でしたか?と言える機会が増えたこと、素直に嬉しい。
お参り以外でも檀家さんに会うことが増えた。
伺った時に話が盛り上がって、たまに3-4時間くらい居座ってしまったり、一緒にお昼ご飯頂いたり、野菜頂いたり。いつもすみません。(笑)

いつでもゆるゆると。
どこでも孫ポジになりがち。
お話出来て喜ばれるとやっぱり私も嬉しい。

あっという間だったけれど、3年という月日が確実に経過していることを感じる。コロナ真っ只中で始まってからコロナ渦が明けた。亡くなった檀家さんもいたり。体力的、認知機能的に衰えが見えることもあったり。続けてきた訪問が楽しいだけではなく、この地域の行く末に危機感を感じることも増えた。
ここ最近は受診同行させて頂いたり、認知症症状の対応に関して相談を受け、本人と関わらせて頂いたりと、お参り以外のイレギュラーな対応もある。コミナスだからこそ対象を絞らずに関わりやすい反面、訪看など専門職として関わる方が本人家族の為になりそうな場面もあり、ベストな状況がわからずとにかくやきもきする。
変わりゆく地域に対して、私のあり方、動き方もどんどんアップデートせねばっ。

一緒に散歩もしたり。
海を見ると色んな話を聞ける。

コロナ渦を経て、地域のみなさんが外出したり人と会う頻度は減ったままのように感じる。
訪問すると住民さん、檀家さん同士で会うことは減っても、「あの人は元気だったか」と聞かれる。隣近所、親戚のことを想う話を聞く。昔からの人とのつながりを今でも大切に思えることが、虎杖浜の地域の力であって、もっと引き出せたらいいなとも思う。
人が定期的に集まる場所があると良いなと感じたこともあり、場作りを模索したこともあった。
家から出ることがなかなか難しい方にとって、人の集まる場に来ることを望んでいないこともあった。本人を引っ張り出すのではなく、 このままの状況でどう関わりを持ち続けるかも大事なのかもと強く思う。
訪問する中で住民さん同士のつながりを様々な形で大切にすること。今まで智昭さんに檀家さんとの関係性を編み直してもらった分、今度は私が檀家さん、住民さん同士の関係性を編み直していくこと。これからの使命で役割だと思いたい。

訪問でも法要でも地域のつながりを感じながら
最近は大人も子どもも、ちょっとワイワイできたり。
法要のお手伝いも楽しく貴重な時間。

訪問時に伺う亡き人とのお話。看取りから何年経っても苦しまれ、グリーフケアが必要な方もいることを痛感した。看取りの話を伺うと、受け止めきれなかったり、胸が痛かったり、医療者として謝りたくなることもある。今働く病院でも似たような状況にタイムリーに出くわしたり、勝手にもがいている。
出来ることは限られるのかもしれないけれど。1人じゃない、1人にさせない。と覚悟を持ってこれからも向き合っていきたい。

昨年あたりから隣町の他のお寺さんでも活動する機会を頂いた。お寺さんによってカラーが違って楽しい。檀家さんだけでなく、他の地域住民さんとも関われるのがものすごく貴重。
そのお寺に溶け込んでコミナスするにはどうしたらいいだろと日々考えている。
道内外の色んな場で学んだこと、もれなく活動に反映させたいと思う今日この頃。

寺子屋での防災訓練
勇気を出して、一緒に心マの練習
よく頑張りました◎ありがとう!

お彼岸で納骨堂をお参りした時に、今までは気にも留めていなかったのだけど、一人を除いては知らないご先祖の位牌しかないことに気づいた。
祖父母に話を聞くと、私が生まれる前に亡くなった曾祖父と血縁は遠いが同じ苗字の親戚の位牌であることが分かった。
今まで大事に祖父母が面倒を見て守ってきた納骨堂。その役目は父にバトンタッチするよう。ゆくゆくは長女の私にも役目のバトンが渡される。
そんな話を聞いて、若干プレッシャーを感じつつ、檀家さんサイドの気持ちも色々と感じる。
この感じていることや感じるエネルギーも全部、これからの活動に生かしたいな。

祖父母家のツンデレまりこさんとも
ようやく仲良く。まだ距離感あるけど。

コミュニティナース研究所のオンラインイベントをきっかけに、不思議なご縁で活動が続いている。なんだか活動というより、日常になりつつある。これからも、何気ない日常に、そっと居れたらいいなあ。

拾ってくれ共に動き続けてくださっている智昭さんには感謝しかないです。これからも変わりゆく地域に寄り添えるよう、共に励んでいただけると幸いです。


いいなと思ったら応援しよう!