理工系論文形式に合わせたLaTeXのテンプレート
東京工業大学の学部生はどうやら全員LaTeXを使って論文を書いているようなので、我々も負けずにLaTeXを使って論文を書いていこう、という気持ちでこのnoteを書きました。大学のレポート・論文においても学会で採用される論文形式を要求されることが多いと思いますので、今回は学会で採用されるものに近い形式を紹介していきます。このnoteを参考にするだけで綺麗なレポート・論文が書けると思います。また、このテンプレートを使っていくうちに、自分でのアレンジもしやすくなると思います。LaTeXコマンドの詳細解説は今後別のnoteで作っていく予定です。
プリアンブル
プリアンブルとは文章を書き始める前の設定みたいなものです。ここがこのnoteの醍醐味と言っても過言ではないでしょう。詳細解説は別のnoteで行う予定です。
\documentclass[a4j,10pt]{jsarticle}
\usepackage{amsmath}
\usepackage[]{multicol}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx,xcolor}
\usepackage{tikz}
\usepackage[framemethod=tikz]{mdframed}
\usepackage{float}
\usepackage{otf}
\usepackage{times}
\usepackage[top=25mm,bottom=25mm,left=20mm,right=20mm]{geometry}
\usepackage{cases}
\usepackage{titlesec}
\titleformat*{\section}{\normalsize\bfseries}
\titleformat*{\subsection}{\normalsize\bfseries}
\setlength\floatsep{0pt} %dblfloatsep
\setlength\textfloatsep{0pt} %dbltextfloatsep
\setlength\intextsep{2.5pt}
\setlength\abovecaptionskip{0pt}
\makeatletter
\renewcommand{\@cite}[1]{\textsuperscript{#1)}}
\renewcommand{\@biblabel}[1]{#1)}
\renewcommand{\section}{%
\@startsection{section}{1}{\z@}%
{0.4\Cvs}{0.1\Cvs}%
{\normalfont\headfont\raggedright}}
\renewcommand{\subsection}{%
\@startsection{subsection}{1}{\z@}%
{0.4\Cvs}{0.1\Cvs}%
{\normalfont\headfont\raggedright}}
\makeatother
\pagestyle{empty}
本文
ここから実際の文章を作っていく部分です。
\begin{document}
\begin{center}
{\large{\bf{ レポート・論文のタイトル }}}\vspace{10pt}\\
○○大学○学部○○学科 藤原銀次郎
\end{center}
\begin{multicols}{2}
\section*{1.緒 論}
~~~~本文~~~~
\section*{2.方 法}
・・・・・・
\section*{k.○〇〇○}
・・・・・・
\section*{n.結 論}
~~~~本文~~~~
参考文献
論文で一番大事なところですね。今回は手軽さを重視したのでBibTeXを経由しない方法を用いました。基本はそのまま写してください。
\begin{thebibliography}{9}
\bibitem{1}
作者名,書籍名,(発行年),出版社.
\bibitem{2}
作者名,書籍名,(発行年),出版社.
・・・
\bibitem{n}
作者名,書籍名,(発行年),出版社.
\end{thebibliography}
文書の締めくくり
初学者はこの部分を忘れることが多く、タイプセットでエラーが起こりますのでご注意を(笑)
\end{multicols}
\end{document}
以上が「理工系論文形式に合わせたLaTeXのテンプレート」になります。最後までご覧くださり、ありがとうございました。
疑問点や修正点ございましたら、以下のコメントにて受け付けております。今後ともよろしくお願い致します。
参考文献
1)奥村晴彦/黒木裕介,LaTeX2ε美文書作成入門<改訂第8版>,2020,技術評論社
2)TeX Wiki
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