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#物語の発想法を学ぶ
パスワードのついたりんご
52
確かに数字がりんごには書いてあった。スーパーたなかで買ったりんごだ。
家に帰って食べようとしたらりんごに52と書いてあった。不思議に思ったけど、由香は、包丁で切ってりんごを食べた。
久しぶりにテレビをつけたら、パスワードがわからないから、自動販売機のりんごジュースが買えない騒動のニュースが流れていた。
りんごジュースを買うとき、お金を入れただけではダメなんだ。
ふーん。自動販売機っ
ビンの中のキャンディ
ビンの中のキャンディは
一つ一つ丁寧に包装されている
中には何が入っているのか
わからない
だから
手に取ってみたくなる
一つ一つに個性があるから
みんな欲しくなる
みんな
一緒だったら
つまらない
当たり前なのに
当たり前だとわかるまでには
時間がかかる
においも
味も
色も
形も
一つ一つが
愛おしい
丁寧に
一つ一つができている
ワニの口のような割りばし
2025年 小学校の給食の時間 佑太が マイはしをもってきた。今日は、佑太のきらいなナスがでるんだ。まいはしで食べ始めた。ワニのくちのような割りばしはおいしそうにナスを食べてくれた。だれも気が付かないスピードであっという間にお皿はからになった。でも、遠くの席の由美がそれを見ていた。「佑太、はし 貸してよ」嫌とは言えず、佑太は、はしをかしてやった。知らない間に、残っていたおかずは空っぽになった。食品
もっとみるタナカの靴
久しぶりにタナカの靴を見に来た。いいものを見つけた。これだ!と思うものを2,3足ためしてみた。今日の服にぴったりのものが見つかった。いまから、デートに行くんだけど、これはいていきたいな。そうだ!はいていこうか? そのままはいていった。1時間ぐらいたったとき、ふと、机のしたのすてきな靴に目をやった。みるみるまにすてきな靴は消えていった。そして、はだしのミカになっていた。