【兎草子】サステナブルな世界はいつ来るのか(24/07/09)
猛暑のピークは少し過ぎたのでしょうか。って、夏休みのようなことを言ってみましたが、そういえばまだ梅雨なんですよね。雨雲はどこへ行ってしまったのでしょうか。今日は海外のニュース雑感。
新たなタンパク源としての昆虫食
シンガポールで昆虫の食用販売が認可されたそうです。コオロギ、バッタ、イナゴ、ミツバチ、カブトムシの幼虫など。今後世界的に生活水準が上がり、かつ飢餓を撲滅していこうという中では、穀物、タンパク源すべての食料が足りなくなります。特にタンパク源の不足は顕著になりそう。何しろ家畜は大量の穀物を消費するので、森林破壊、水不足、メタンガスの放出と、環境に多大な影響を与えかねません。
とはいえ、昆虫の食用化でどれだけの肉の消費が代替できるのかはまだ未知数というところ。もちろんシンガポールの場合は、昆虫も野生のではなく、安全に飼育されたものが前提だそうです。
日本では、昔から魚介類はもとより、イナゴやざざ虫など昆虫食を生活の中に取り入れてきました。いきなりコオロギやイナゴを出されて、食べましょう、と言われても食指が動かないけれども、粉末にしたり、佃煮状にして形がわかりにくくなれば、結局は習慣なのではないかと思います。
いずれにしても、人類はまだいろんな意味でチャレンジしていかなければならないのでしょう。
ウクライナ紛争の行方
ロシアがウクライナの首都キーウを弾道ミサイルで大々的に攻撃してきています。ウクライナの防空体制の穴を見つけた攻撃とも言われています。国境地域での激しい陣取り合戦とはまた別の、危険な攻撃です。
首都を攻撃するということは、威嚇攻撃を別にすれば、相手の国を滅亡させるもしくは体制を転覆させるねらいがあるということを意味していて、紛争が始まった初期の戦車部隊の進撃を想起せざるを得ません。
いっぽう、どちらでもないとすれば、ロシアの攻撃はやぶれかぶれでとにかく何らかの戦果を上げたいという、戦略のなさを露呈しているということかもしれません。これはこれで、シナリオがない攻撃なので、終わるシナリオを描けないので、不幸です。
キーウには海外各国の外交官なども駐在しているため、何か不幸なことが起きた場合のその後の影響が読めなくなります。
ロシアを戦争から手を引かせるためには、西側諸国の力だけでは足りず、中国とインドがロシアと縁を切れるかということにあるのかもしれません。この2カ国が貿易を通じてロシア経済を支える形になっているのは間違いないと思います。中国は難しいとしても、まずはインドなのですが、そのモディ首相はロシアを訪れてプーチン大統領と会談しています。どうにかしてインドを引き離せないものなのでしょうか。各国の外交努力に期待したいと思います。
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