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【旅日記】岡山県真庭市への旅
岡山県真庭市ってどこ?
岡山県真庭市と言われて、岡山県人以外でわかる方はほとんどいないと思います。平成の大合併の際、岡山県北部の9町村が合併して新たにできた「市」です。とはいえ、現在でも人口は5万人ほどだそうですが、一方で広大な面積を持ち、なんと市内に高速道路のインターチェンジが5つもあります。もちろん都市高速のインターチェンジではありません。
そんな岡山県真庭市を週末訪問してきました。
なぜそんなところに行ったのか。
中学・高校時代の仲のよかった友人がリタイアして、そこで暮らし始めたからです。以前会った時は勤務先である岡山市内に住んでいたのですが、その後突然早期リタイアして田舎暮らしを始めたという連絡をもらいました。
気になるじゃないですか。早期リタイアに田舎暮らし。
なので、「そのうちに絶対に行くから泊めてほしい」と伝えていました。
なかなか行けずにいたのですが、ようやく今回訪問が叶いました。
真庭市。
どこにあるのでしょう。どうやっていくのでしょう。
市役所などがある市の中心部は、JR姫新線の「久世駅」、「中国勝山駅」
のあたりになります。
いや、まだわからないですよね。
岡山県北部の代表的なまちといえば、東は津山市、西は新見市になりますが、その真ん中に位置する形になります。
両市を結ぶJRの路線が姫新線です。文字どおり、姫路から津山を通り、新見を結ぶ路線です。
少しわかっていただけたでしょうか。
この姫新線。私はまだ乗ったことがなかったので、今回姫路から新見までを乗り通しつつ、真庭市を訪れることにしました。
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姫新線でゆく真庭市
前日の金曜日は兵庫県内をうろうろして神戸市内に泊まっていましたので、
土曜の朝、三ノ宮駅から新快速で姫路まで移動し、そこから姫新線に乗ることになりました。
しかーし。この姫新線、なかなか一筋縄ではいかない曲者の路線でした。
姫路発新見ゆきというのが存在しません。それどころか、中間の大きな町である津山までいく列車すら一本もないのです。
姫路発の列車のほとんどは、わずか20キロほどさの播磨新宮という駅止まり。播磨新宮からの列車は、今度は佐用駅または上月駅までしか行かず、
そこからようやく津山駅行きの列車に乗れます。
わずか90キロ弱の区間で2回も乗り換えを強要するというのは、乗るなと言っているとしか思えません。
実際乗ってみると、姫路発時点では2両編成が、播磨新宮発の列車では一両の単行に。さらに佐用からの列車はローカル線用の小型車両に変わります。
けれども姫路発時点で立ち客多数、少しずつ乗客の数が減るとはいえ、キャパが小さくなっていくので立ち客は無くなりません。
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きっとJRの担当幹部は、赤字線なんだから効率経営優先ということで、これでいいと思っているのでしょうね。でもねえ、こんなひどいことされたら、車を運転できる人は鉄道には乗らないですよ。きっと目先の数字さえ効率化ができていれば、どうなってもいいんでしょうね。
てな感じで、津山でさらに乗り換えて、姫路を出てから4時間近く。ようやく岡山県真庭市の中心駅のひとつである中国勝山駅に着きました。
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駅の改札で友人が待っていてくれました。
宿場町・城下町の勝山
中国勝山駅はみどりの窓口はないものの有人駅でした。駅舎は白壁風のデザインで小洒落てました。駅名って、他の似た駅名と区別するために頭に旧国名をつけることはよくありますが、地方名をつけるのは珍しいですね。一説には、もし「美作勝山」とすると読みが「みまさかつやま」となり、近くの代表的な駅名である「津山」と紛らわしくなるのを避けたのではないかということです。
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さて、ここから車で移動かな、と思っていると、街を案内したいので車を停めたところまで歩いていきたいと。
若干ハテナ?マークだったんですが、彼について商店街らしい通りに入っていくと、地方の都市ともいえないほどの町なのに、商店街が生きているんです。もちろん一部には閉まってる店もあるんですが、結構営業中。
そして、角を曲がると、
なんと歴史的街並みの保存地区でした。
聞けば、米子街道の宿場町であり、美作勝山藩の城下町だったそう。そんな歴史のある町とは全く知りませんでした。しかも、美作勝山藩を治めていた三浦氏は私が生まれた三浦半島の三浦氏の末裔とも言われてるらしく、縁を感じました。
なにしろ、今回訪問した友人は、その三浦氏の主城の麓とも言えるところに住んでいたのですからね。
友人は元々農政の仕事をしていたので、地域の様々な人とも知り合いで、この日もカフェに立ち寄ってお茶させて頂いたり、造り酒屋がヨーロッパなど海外に向けて売り込みをかけていたりする話も聞かせていただきました。
そして、何より、この宿場町・城下町の通りに面した建物に外からの移住者が店を開いたり、工房を作ったりと、賑わいを作る取り組みをしているのが印象的でした。
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ここに移り住んできた若い草木染めの職人の方が、町おこしの一つに、各店舗の入り口の暖簾を草木染めで作っているとかで、街並みのアクセントと統一感になっているように感じました。
最後に、勝山だんじりが展示されているのも見学させてもらいました。ここはケンカだんじりで、だんじり同士を激しくぶつけ合う祭りなんだそうです。ちょっと見てみたいですね。
街並み散策の後は、今度は自然の景勝地ということで奥津渓と神庭の滝へ。
こちらもなかなか綺麗な滝でした。
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この日は、この後は友人宅に行き、夜までだらだらと飲み、食べ、いろんな話をしました。
蒜山高原で朝食を
翌日は、朝食を蒜山高原のベーカリーで食べようということで、洗面を済ませてから出発。
蒜山高原も真庭市内にありますが、なんと友人宅から数十キロ近く離れています。ということで、高速道路でインターチェンジ二つ分走り、さらに高原の道を走って、ほぼ小一時間。そのベーカリーに到着しました。
こんな広い地域、行政として成り立つんですかね、とか要らぬ心配してしまいますが、秋晴れの蒜山高原はとても気持ちがよく、美味しいパンを屋外のテラスでいただき、朝から大満足でした。どれも美味しそうで、ついたくさん食べてしまい、お腹が超いっぱいに。
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次に訪れたのは、ワインとチーズのお店。
店の近くでも葡萄棚があって葡萄の生産をしているようでしたけど、ここのワインは山ぶどうから作る珍しいものだそうです。ですので、荷物になるとは思いつつ、ハーフボトルを一本と買ってみました。
そして、ジャージー牛の牛乳から作ったカマンベールも。そしてソフトクリームがあったので、こちらももちろん賞味。お腹がいっぱいなのに、これだけはなんとか別腹で。
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蒜山高原の気持ちいい風
次に訪れたのは、やっぱり牧場です。
ジャージー牛は夏の間草原で放牧されているものの、この時期はもう牛舎に帰っているとのことでしたが、少しだけ草原で草をはんでました。観光用に少しだけ外に出しているのかもしれませんね。
でも牛たちは、なぜか向こうを向いて尻しか見せてくれませんでした。シャイなんですねー。
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でも牧場ののように広いところは気持ちいいですね。
ここはレストランやお土産売場もあって、そう清里の清泉寮のような感じです。まだ10時台だったのでお客さんは少なかったですが、次々と車が入ってきてました。
やっぱり10月って気持ちいい季節ですよね。
この日は蒜山高原でロードバイクや、ハイキングのイベントなどが行われていたようで、大型バスが何台もハイカーを運んできていましたし、高原の道をたくさんの参加者が歩いていました。
ちなみに、友人によると山岳トレイルの大会も行われているらしく、蒜山高原は屈指のリゾートでもあり、スポーツに向いた高原だということがよくわかりました。「西の軽井沢」という呼び名もあるとかないとか。
この後、コンコンと湧き出る泉なんかを見学したあと、温泉へ。ラドン温泉ということですが、それはよくわからず。でもいいお湯でした。
ちなみに、ここは、市民とそれ以外で入浴料が倍半分違うのですが、モンベルの会員証で割引になりました。ラッキー。モンベルの会員証がショップ以外で役立ったの初めてかも(笑)
そんなこんなで時間があっという間に過ぎ、帰りは下道で勝山市街まで戻って蕎麦をいただき、中国勝山駅で友人とお別れとなりました。
昨日降りた列車に今度は乗車。なにしろ、本数少ないですからね。
2日間、友人には本当にお世話になりました。
帰省の折には、またこっちでも飲みに行きましょう。