
【旅日記】京都時代祭を見てきました
京都の時代祭を見てきました。
今年は、5月に葵祭、7月に祇園祭と見てきたので、三大祭りを全部見たことになります。
昨年10月京都に滞在した際、平安神宮の時代祭衣装収蔵庫見学ツアーなるものに参加させていただいたのですが、お祭りそのものは見学できていなかったので、一年越しに叶ったことになります。
時代祭は、平安神宮が創られた経緯と大きく関わっていて、始まったのは明治28年と言われています。ですから、葵祭や祇園祭のようにものすごく古くから行われてきたお祭りとはちょっと違います。
ですが、明治維新で日本の都が東京に移り、天皇をはじめとした皇族も東京へ移り住むことになった中、千年の都としての誇りをもう一度持つために作られたのが平安神宮であり、その千年を表現するのが時代祭なわけです。ですから他の二つのお祭り同様に、この時代祭も近現代の京都に住む人にとっては大切なお祭りなのだと思います。
各時代の著名人やその時代の人々の衣装を纏った人々の行列が、京都御所から出発して、烏丸通から御池通、河原町通、三条通を通って平安神宮まで進みます。
京都御苑や平安神宮の手前などに有料観覧席も設けられますが、今回はその行列が通る道路に面したところに家がある友人のご好意で、そこから行列を観覧させていただきました。まさに、特等席です。
時代祭の行列は、明治維新の頃から江戸、安土桃山、室町(南北朝)、鎌倉、平安と時代を遡っていきます。
行列を先導するのが、京都府警が誇る騎馬警官隊なのは、葵祭と同様でした。そこに続く馬車には、京都府知事、京都市長、文化庁長官などが乗られていて、その後からが本当の行列です。
葵祭では、府知事や市長は特別席で行列を観覧する側でしたので、この時代祭が市民が主役のお祭りということがよくわかります。


実際、行列の中心となっているのは、平安神宮の周りの(確か)9つの小学校学区の住民の方々です。そして、行列に必要なたくさんの人員は、京都市内の大学生が支えています。アルバイトだそうですが、決められた大学の学生限定なんだとか。
実際、葵祭の厳粛一辺倒の行列と違って、行進している人々はかなり和やかです。もちろん新撰組とか、豊臣秀吉とか、紫式部など、有名人として歩いている方は真面目な顔して歩いてますが、大名行列を構成している人々などは手を振るとこたえてくれたりするんです。
こういうフレンドリーなお祭りもいいですよね。