終末期のバイデン氏と米国民主主義
バイデン氏も米国の民主主義も週末期
米国大統領候補者のテレビ討論はちゃんと見たわけではないけれど、バイデン氏の弱々しさ、高齢による不安ばかりが目立つ結果となった。政策面でのそれぞれの主張、論点は正直どっちもどっちという気がする。双方が大統領だった4年間、何ができたのか何が悪くなったのかを元に賢い有権者は判断するだろうが、このままでは健康面が最大の争点になりかねず、そうなればバイデン氏再選の目はほぼない。
バイデン氏はこのまま選挙戦に突入して大丈夫なのか、勝ったとして4年間職務を全うできるのか、ということになると、YESと答えられる人は民主党の中にも少ないのでなかろうか。
すでに両党とも予備選を終えており、このまま手続きが進めば来月から再来月にかけて大統領候補は自動的に決まる。もし候補を差し替えるとなれば、本人が辞退するという方法しかないと聞く。辞退するよう民主党内、バイデン氏の側近含めて動きがあるのかどうか、注目点となるだろう。
それにしても、である。
米国という大国の舵取りをする候補者が81歳と77歳の高齢者、一方は犯罪で有罪判決を受けているとか、民衆を煽動した実績があるとかいうのは、米国の民主主義ももう終わりな気がする。
米国のアイデンティティとも言える資本主義やグローバル経済化は、今でも世界のお手本と言ってもいいと思うが、民主主義や政治に関してはどんどん退行していると思われる。ビジョンやイデオロギーのリーダーがいなくなるというのは、世界をどのように変えてしまうのか、心配である。
紅麹問題、関連死亡例76人??
それより今日の衝撃的なニュースは、小林製薬の紅麹問題。最近時おり製品回収のTV CMが流れるくらいでその後の続報がないなと思っていたら、これである。
死亡者数5人という4月の報告から何も続報が来ないので厚生労働省が会社に問い合わせたら、家族からの申し出で関連を調査中の死亡例が76人もいるとのこと。詳細はわからないが、申し出数はもっとあった模様だ。
世の中の関心事だというのに、これはあまりの隠蔽体質だ。少なくとも事件に真摯に対応しようという気は全くないと感じる。会社に入ると上司や先輩からホウレンソウを叩き込まれるじゃないですか。そして、悪いことほどすぐに報告しなさいと。
こういう基本が全くできないで、のんべんだらりと製品回収のTV CMを流し続けている無神経さ。
もし、76人の何割かが関連があるのであれば、それはゴールデンタイムのCM枠を乗っ取ってでも回収のよびかけをするレベルじゃないかと。
もう会社を信用できないので、調査の指揮を厚生労働省が取るとのことだけど、検察も入った方がいいかもしれないね。
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