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【旅日記】京都長期滞在記(3) 源光庵から仁和寺へ(前編)
前回(2日目)はこちら。
3日目 源光庵から仁和寺へ(1)
訪れてみたかった源光庵
滞在3日目、いよい本格的に京都散策です。
最初の目的地は、かねてから行きたいと思っていた源光庵。あの丸い窓と四角い窓とその窓の中に広がるお庭。もちろん、より映える紅葉の季節にはまだ早いのですが、そんな時期はものすごい混雑と聞いているのでよしとします。とはいえ、小さなお寺であり、より落ち着いた時間に訪問したいということで、拝観時間開始直後をねらって行くことにしました。
まだ京都の地図がちゃんと頭に入ってない状態ですので、まずは源光庵の場所を確認し、行き方を調べます。どうやら烏丸線北大路駅のバスターミナルから乗ればいいことがわかります。京都の北側は金閣寺を除いて訪れたことがないところなので、今回すこし丁寧に歩いてみることにしました。
北大路のバスターミナルは、地下鉄の駅から続く建物の中にありました。濡れることがないのはいいですね。目的のバスの乗り場を見つけて待つことしばし。
それにしても京都市営バスは初心者にはいろいろと難解です。私が乗ろうとしていた「北1系統」も「北1甲系統」「北1乙系統」というのがあります。最初はこれら間違えてはいけないのかと思いましたが、どうも終端付近が循環路線になっていて、右回りか左回りかで甲乙を使い分けているようでした。他所だと、たいがいは「右回り」「左回り」としているかそのような注記があることが多いですが、京都市バスには私が見た限りではありませんでした。
さて北大路駅を出たバスは、北大路通から堀川通に右折し、さらに府立植物園の方から来た北山通へと左折します。そして佛教大学あたりで大きく右に曲がって鷹峯街道を山に向かって上っていきます。京都盆地の北の端まできた感じです。つきあたったT字路になったところが源光庵でした。
源光庵はこじんまりとした禅寺でした。
拝観開始直後でしたので、案の定人も少なくゆっくりと拝観することができました。もちろん一番見たかったのは「悟りの窓」「迷いの窓」です。畳の上に座らせていただいて、しばし瞑想することができるようになっているのはいいなと思いました。もちろん、とても悟りは得られず、迷いと煩悩だらけの私ではありますが、時間があればゆっくり瞑想するのもいいのかなと思いました。
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とはいえ、この日はけっこう盛りだくさんの予定なので、ひと通り拝観させていただいたところで、バス停へ。一旦北大路通までバスで戻ります。
京都の北の鎮守、玄武神社
バスを北大路堀川で降りて、大徳寺方面へと歩きます。
が、大徳寺の前に、玄武神社に立ち寄ります。玄武神社は、京都を守る東西南北の守護神の一つ玄武を司どる神社です。住宅に囲まれてちょっと肩身が狭そうな感じでしたが、八坂神社に続いて京都滞在中の平安をお祈りしました。
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どこまで行っても大徳寺
玄武神社から北大路を西にすこし行くと右手が大徳寺です。
大徳寺は、歴史的には豊臣秀吉が織田信長の葬儀を行った場所として、現代では時代劇の撮影場所として知られていますが、どんなお寺さんなのかはよく知りませんでした。
地図で確認してみると、とんでもない広さであることがわかります。南北はバス停ふたつぶん、東西はひとつ分といったところでしょうか。町名も紫野大徳寺町です。
大徳寺は、その敷地に中に幾つもの伽藍や塔頭があり、それらを総合して大徳寺と称しています。特に、塔頭は一つひとつが独立したこじんまりとしたお寺のようになっています。
拝観、観光的には、大徳寺の敷地に入るのは無料ですが、塔頭を拝観するごとに拝観料が必要となるのが、地味に痛手でした。これは、仁和寺や南禅寺といった巨大なお寺では皆同様です。
さて、総門をくぐり、まっすぐ進めば法堂方面ですが、左手に有名な二つの塔頭があり、秋の特別拝観中とのことなので、まずは左へ。
最初に訪れたのは、黄梅院です。ここは千利休が作ったという庭が有名なんだそうです。あいにく内部は撮影禁止でしたので、内部の写真はありません。
そう、大徳寺といえば、茶の湯でも有名なところでした。
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次に訪れたのは、龍源院です。
ここは、枯山水のお庭が有名なんだとか。塔頭によってルールが違っていて、こちらでは撮影が基本自由でした。
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続いて、興臨院、瑞峯院。
瑞峯院は、やはり枯山水のお庭が有名ですが、表門、唐門、本堂は1535年に建立されたものと言われているそうです。ここでは帰り際に唐納豆を売ってました。いわゆる大徳寺納豆ですね。
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正直、だんだん疲れてきましたが、ここからが大徳寺の中心部ともいうべきところで、巨大な金毛閣、仏殿、法堂などが並んでいます。
そして、最後に織田信長の菩提寺となっている「総見院」へ。ここも秋の特別公開中で拝観できました。ここは豊富秀吉が織田信長の後継であることを示すために大々的に葬儀を行い、弔うために建てられたところで、かつては相当な規模だったそうです。
特に、総見院の表門と土塀は創建当時のものと言われており、400年以上前のものなのだとか。いやいや、京都でこの時間軸はそんなに古くない?だんだん歴史時間感がおかしくなってきそうです。またこの土塀は二重になっていて、間の空間を伝って高貴な人が行き来できたとか。
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本堂では豊臣秀吉が奉納したと言われる織田信長像を拝観することができます。そして、茶室なども見学した後、最後に織田一族の墓所を見学。
これが?というくらいに、なんか小さいんですよね。うーん。
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大徳寺のいくつもの塔頭を巡り疲れ、大徳寺の真ん前にあるカフェ「CAFE DU MON」でランチにしました。ミートドリアのランチセット、ジュースも含めて歩き疲れた体に染み渡りました。
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この後は、3日目後半に続きます。(また今度)