働かず働かず猶我が暮らし楽になり ― Factorioロボットtips
今週もマジでずっとFactorioをやっていたのでFactorioについて書きます。具体的にはロボットを活用するtips的なものです。
Factorioのレビューなどを見ると、ロボットや回路ネットワークは「難しい」ものとして扱われがちです。そんな奴がなんでこんな難しいゲームやってるんでしょうね。しかし、『便利に使う』ぐらいを目標にすれば、何も難しいことはありません。
ホームセンターを作る
行けば一通りの材料と工具が手に入るホームセンターって良いですよね。物流ネットワークの力があればFactorioでホームセンターが作れます。
必要なもの
ロボットステーション
物流ロボット
要求チェスト
パッシブ供給チェスト
物流ネットワーク関連のものではこれだけあればホームセンターが作れます。ロボットの難しい印象の原因の一つに、似たような名前が付いているカラフルなチェストがたくさんあることがあります。慣れればインベントリを圧迫するカスアイテムぐらいで済みますが、慣れていないと怖いものです。研究したばかりの時点では安くはないコストなのも大きいです。しかし、ホームセンターに必要なのはこれだけです。他のものはとりあえず作らなくても大丈夫です。
基本的な配置
実のところこれだけです。この配置さえ覚えればホームセンターは作れます。
作り方
事前にロボットステーションを配置し、物流ロボットを入れてあるとします。
図1の配置で組み立て機、要求チェスト、パッシブ供給チェスト、インサータを設置する。
組み立て機にレシピを設定する。
組み立て機をShift+右クリックし、その後で要求チェストをShift+左クリックする。
この工程をホームセンターで取り扱いたい製品それぞれについて中間素材まで含めて行います。そして、別に用意したパッシブ供給チェストに材料を入れると、あとはロボットが運んだ材料を、組み立て機がクラフトして、中間素材をまたロボットが運び、と次々と製品が出来上がっていきます。
要求チェストにアイテムフィルターを設定するのを手動でやっていると地味に面倒で手が遠のく原因になりかねないのですが、組み立て機のレシピからコピーできるとなると全く話が違ってきます。
このままでもまあまあ使えなくもないですが、使いやすい場所に要求チェストをいくつか置き、最終的に欲しいアイテムの物流要求を設定しておくと、ロボットがそこまで運んでくれるので便利です。陳列棚ですね。
資材の搬入
ホームセンターに必要な資材は始めはプレイヤーが搬入しても良いですが、ゆくゆくは鉄道などで自動的に搬入するようにするのがFactorioプレイヤーの責務です。
とは言っても難しいことは何もしません。通常の貨物貨車からの荷下ろしである貨車→インサータ→(チェスト→インサータ→)ベルト→工場の流れを、貨車→インサータ→パッシブ供給チェストにするだけです。インサータ1個とチェスト1個の片側2マスで済むので、搬入列車の荷下ろし場所をぎちぎちに詰めるようなこともできます[図3]。
物流の中間倉庫を作る
Factorioのクラフトは何はともあれ鉱石を採掘するところから始まります。鉱石は掘っていくといずれ枯渇するため、採掘場と工場を繋ぐ路線の付け替えからは逃げることができません。鉱石を焼く工場を一か所に絞るようなことをすれば多少は楽にはなりますが、実績の「大量生産3」を目指すような大量生産をしようとするとそんなことは言っていられなくなります。そうなると、複数の工場とそれを支えるための複数の採掘場を管理する必要がでてきます。恐ろしいことです。
そういう時は工場と採掘場の間に鉱石の倉庫を作るのが良いです。間に倉庫を作ると、工場は倉庫から持ってくることだけを考えれば良いし、採掘場は倉庫へ持っていくことだけを考えれば良いです。非常に問題が簡潔になりました。あとは中間倉庫を作るだけです。
必要なもの
ロボットステーション
物流ロボット
要求チェスト
アクティブ供給チェスト
貯蔵チェスト
レッド/グリーンケーブル
条件回路
ホームセンターよりも種類が増えましたが応用編と思ってください。最後の二つの回路ネットワークのアイテムは最悪なくても大丈夫です。
基本的な配置
物流の中間倉庫には、倉庫から物を出す機能と倉庫に物を入れる機能が必要になるので、基本的な配置もその二つが必要になります。図4と図5に貨物貨車が二両の場合の基本的な配置を示します。
それぞれやっていることは単純です。
図4では貨物貨車の両側に敷き詰められた要求チェストから出来るだけ速いインサータで貨物貨車へ物を詰め込んで、倉庫から物を出す機能を実現しています。
図5では貨物貨車から出来るだけ速いインサータで両側に敷き詰められたアクティブ供給チェストへ物を詰め込んで、倉庫に物を入れる機能を実現しています。ケーブルと条件回路は倉庫に物を入れすぎないための調整を行っています。設定は図6と図7の通りです。
図6は条件回路の設定で、倉庫に貯蔵するもの(この例ではプラスチック棒)が物流ネットワークのストレージチェスト内にどれだけ入っているかをロボットステーションから取得し、その値が100万個未満なら「B」という信号を送信します。
図7はインサータの設定で、条件回路から「B」という信号が送信されている時だけ動作します。
つまり、倉庫に貯蔵しているものが100万個未満であればインサータが動作して倉庫に物を搬入するという動作を実現しています。この機能は、需給をバランスさせておけば不要ですし、貯蔵チェストを大量においてバッファ容量を確保しても概ね大丈夫ですし、チェスト容量不足のアラートを無視し続けても大丈夫です。つまり、よくわからなかったら図8のような配置を使ってみましょう。
作り方
待機線の先に図4と図5の駅を作り、ロボットステーションの物流範囲の中に十分な数の貯蔵チェストを置けば完成です。物流の中間倉庫には複数の列車が停車することになるので、待機線は必須になります。
列車の燃料補給
自動的な列車の運行を始めると、どうしても問題になるのが列車への燃料補給です。Train Supply Manegerのような身もふたもないしょーもなMODを使えば雑に解決しますが、MODなしのFactorioでプレイしているのなら、積み込みや積み下ろし、待機線に待機している時などの停車するタイミングに補給したり、燃料補給のためだけの駅を作って時刻表に追加するなど、あの手この手で列車に燃料補給を補給することになります。
さて、この記事で紹介しているホームセンターや物流の中間倉庫はたくさんの列車が集まる駅です。ということは、ここで燃料補給が出来ると非常に便利でしょう。どちらも物流ネットワークが既に敷かれているので、燃料補給も簡単にできます。
必要なもの
要求チェスト
これだけです。
作り方
つまるところ列車用の燃料を機関車の横に置いた要求チェストまで運んでインサータで入れるだけです。
ホームセンターであれば石炭ぐらいは運び込んでそうなので、そのまま要求チェストに石炭のフィルタを設定すればひとまず完成です。
物流の中間倉庫では、石炭の倉庫ならその石炭が使えますが、そうでなければ余所から運んでくる必要があるので一手間要ります。石炭なり固形燃料を積み込む駅を作成し、倉庫の方には燃料をパッシブ供給チェストへ積み下ろす駅を追加します。
ホームセンターや物流の中間倉庫を運用していると、多くの列車がそれらに停車することになるので、この方法で一気に解決してしまいましょう。
ちなみにTrain Supply Manegerは便利か便利でないかで言えば、当然便利なので、MODで雑に解決しちゃおうと考えるのなら使っていきましょう。
研究所
無駄に種類があるサイエンスパックを研究所に運び込むためにベルトパズルを解くことはFactorioにありがちなシチュエーションです。ロボットを使うと身も蓋もなく解決できます。
必要なもの
要求チェスト
これだけです。
作り方
つまるところサイエンスパックを研究所の横に置いた要求チェストまで運んでインサータで入れるだけです。ここまで列車の燃料補給からコピペして書き換えました。研究所からはインサータで入っているサイエンスパックを取り出せるので、インサータで研究所を何個か繋ぎ、その先頭で要求チェストからサイエンスパックを入れると効率が良いです。
ホームセンターに大量の資材を集めているのなら、ホームセンター内でだいたいのサイエンスパックが作れてしまうことがままあるため、ホームセンターの片隅で研究をするようなこともできます。
終わりに
ということで、Factorioなんかに手を出すような人からも難しそうと思われがちなロボットの簡単便利な使い方の紹介でした。仕組みが分かってくると様々な使い道を思い付けるはずなので、是非かわいがってあげてください。ちなみに筆者はぴろぴろ言いながらふよふよ飛んでいくかわいいロボットを見ているだけで一日過ごせます。
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