レーザーカッターのカット順をコントロールしたい! ver2
追加実験をして分かったことを紹介します。実験環境などについては前回の記事を参照してください。
実験内容
「順番」について
- 加工エリア内に配置されたジョブの位置
「作られ方」について
2つ目以降のオブジェクト
- ブレンドモード
「状態変化」について
その他
- パスファインダー(合体/アウトライン)
- 複合パス
- シェイプ形成ツール
考察:カットデータの処理順
※100%を保証するものではありませんので、あくまでも一つの参考としてご活用ください。
新しく判明した知見を含めた、カット順を決定するために用いられている変数とその処理順です。加工エリア内でのジョブの処理と複合パスの処理について追記しています。
前回は基本と異なる挙動を示した複合パスでしたが、どうやら作成前または解除時にレイヤーが上のものから処理されるようです。また複合パス化することで一部オブジェクトの始点位置が変わるようなので注意してください。
※ JobControl®の出力設定で「最初に内部ジオメトリ」機能をオンにしている場合は一部処理順が異なることがあるので気をつけてください。
おまけ
ブレンドモード
ブレンドモードを使用した場合、拡張せずとも全ての線画処理されました。順番は元となるオブジェクトの順番に依存します(下から)。
パスファインダー
パスファインダーを用いる場合、オブジェクトは普通のパスとして生成されるためオブジェクトのカット順は基本の通りですが、生成されたオブジェクトの始点を決めるルールについては同定しておらず、カットの向きは都度確かめてください。
シェイプ形成ツール
シェイプ形成ツールを用いる場合も、オブジェクトは普通のパスとして生成され、カット順は基本の通りです。単純な図形の場合、図形を分離・結合する始点にかかわらず、生成されるオブジェクトのレイヤー順は変わらないようでした。
仕上がりの見た目は同じだがカット順が異なる例
最後に
ではまた、疑問が生まれたら検証したいと思います!以上!