見出し画像

日記_30

コーチングスクールの事前面談を受けた。

15分の短い時間の中で「うわあ…ずっと避けてきたものがある………」とすっかり怖気付いてしまった。
相手の要望をすくいとるのではなく、あなたは何がやりたいの?と少し距離を置いた問い。完全に自分の引き出しにないタイプのコミュニケーションだ。

不安でいてもたってもいられず、終わってすぐ一服しに走った。

最近今後の良いイメージばかりが湧いてきていて、ちょっと脳内がお花畑だったみたい。
何より安心・安全を優先したい自分にとって、これは相当苦しい挑戦になる気がする。最初の勢いでうまいこと誤魔化すタイプなので、きっと9ヶ月かけてじっくりケチョンケチョンにされるんだろう。
ああ、怖すぎる。

いつもなら「まあ、とはいえできるっしょ」と根拠のない自信が後押しするのだけど、どうも今回はそう思えない。でも、それが今の自分に必要なハードルのような気がする。

現状維持しながら、中身を入れ替えて心地よさをカスタマイズし続けることはできるけど、本当にそれでこれから40年満足できるだろうか。
ここで強くなれたら、ずっと苦手意識がある権威性のある人や、年上の男性に萎縮する癖も克服できるかもしれない。
本当に怖いし、やれる気が全くしないけど、友人が一皮も二皮も剥けたところをみると私だって…という負けず嫌いの自分もチラチラと顔を見せる。

うーん、この怖さはどこからくるんだろう。

当然ながら取って食われるわけではないし、受講生が実績を出すのは喜ばしいことでしかないのだから、きっと全力投球してくれるはず。面談担当の方も「いかにゴールを下げずにやり切るか」「できないのは前提でコンフォートゾーンの外側に行く」という話をされていて、プラスの経験になることは間違いない。

それでも拭えない恐怖を感じるのは、これまで必死こいて作ってきた自分が壊される予感がするからだと思う。

自分は20代後半を家の中で過ごしたので、本格的なキャリア構築のスタートが遅かった。同年代へのコンプレックスをバネになんとかキャリアの荒波を乗り越え、それなりに安定してきたタイミング。ねえ、あなた、また壊すの…?と私の中の蟹座が不安そうな顔をしている。結局私は今の自分がかわいくて、守りたくてしょうがないだけだ。

2021年から2023年までの振り返りノートを見返すと、年を追うごとに安定してきている。クライアントは理解のある人ばかりが残り、自分の役目が終わったものはどれだけ条件が良くても卒業してきた。3年前に比べてずっと身軽だし、今はやりたいことだってある。でも、やりたいことを実現できる実力が、今の私にはない。

自分への過保護さと、チャレンジの場を求めながら安定に執着する不安定さの2つが恐怖の正体だ。文字に書き出すと子どもっぽくて恥ずかしい。これが正体なら、後生大事にするものではありませんので、歯食いしばってきてください自分。

いただいたサポートは、うちの猫(2匹)のちゃおちゅーる献上資金としてありがたく使わせていただきます!