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日記_70

めちゃくちゃリアルにイメトレすれば体が自然に動く(意訳)と本で読んだので試してみることにした。

昔から朝が弱く、許される限り布団にしがみつくタイプ。キリの良い15分単位でしか動けないし、アラームを何度もかけた上にスヌーズ機能を使ってまだ大丈夫、まだ大丈夫、と唱えながら毎朝デッドラインを迎える。
でも私も別に5分で支度をしたいわけではないし、自転車を立ち漕ぎしたいわけでもない。できることなら「まだ職場に向かうには早いかな。本の続きを2-3ページ読んでから出発しようかしら。」なんて優雅な朝の時間を過ごしたいのだ。
しかしそんな願いを胸に秘めながら38年間早起きが習慣になった試しがないので、最近は夜更かしすることで活動時間を確保してきた。朝起きられないなら夜を長くすれば良いじゃない。

まあそんな自分も自分だよね!誰かに迷惑かけてるわけじゃないし!と思っていたら冒頭の本に思いっきりたしなめられた。
「アラームをかけてはいけない、抜け道が用意されていることが潜在意識にはわかるから」
「念の為の予防策を用意していないか」
「自分は朝型の人間じゃないと言っていないか」
大の大人が甘えをグサグサ刺されて血まみれである。

じゃあその潜在意識とやらの実力を見せてもらおうじゃないの、と思ったのが昨日の夜。アラームをかけるのはやめられなかったが、この時間に起きるとさすがにまずいという時刻にしておいた。予防線の貼り方が実に自分らしい。

寝る前に明日の朝何をきっかけにどんな気持ちで起きて、どんな順番で身支度をするのか繰り返し10回ぐらいイメージした。普段は9時に起きて9時半に家を出るのだけど、理想の私は7時に起きて8時前には出発している。しかも自転車のタイヤに空気を入れて(すごく面倒だ)布団まで干している。さすがに2時間も早く起きるなら寝る時間も巻かねばなるまい、と23時に就寝した。

案の定深夜とも早朝とも言えない時間に覚醒してしまって絶望する。このまま起きるか、諦めて寝るか。結局諦めて寝た。もう1回だけ朝のイメージをして。

そして今朝。目が覚めて体を起こしたらちょうど7時だった。もちろんアラームは鳴っていない。
イメージ通りに身支度を整え、布団を干し、タイヤに空気を入れて家を出たのが7時50分。2000年代のR&Bを聴きながら職場に向かい、久しぶりにコーヒーを淹れていつもより1時間早く勤務をスタートした。

もちろん緊張もあっただろう。でもアラームをかけずに狙った時刻に起きるという経験が人生初だったので心底びっくりした。これが本当にイメトレの成果なら、私は全てにおいて理想通りの生活ができることになる。そんなこと可能なの??
いまだに100%は信じられていないが、願いが叶うのに越したことはない。ちょうど手書きの日記を書くことが少なくなってきたので、今後は次の日の未来日記を書いてみることにしよう。

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