踊るのが好きだった

週末はキューバンサルサを習いに南伊豆に行っていた。教えてくれるのは沖縄在住の太陽みたいな女性、サルサを通じたコミュニケーションを何より大切にする人だった。

サルサはリーダーとフォロワーの二人組で踊る。サルサ人口はコロナをきっかけにだいぶ減っているらしく特にリーダー(全体の動きやステップの踏み方を決める人/主に男性)が不足しているそう。今回は友人のおすすめもあってリーダーを習うことにした。

手を繋いで相手との間に重心を持ってくるテンションというやつがすごく気持ちよくて、相手によってかける圧の強さを調整する。コンタクトインプロヴィゼーションと一緒。
この人は思い切りがいいとか、この人は相手の強さを確認しながら中間を探る人だなとか、口頭で話すより流れてくる情報量が多い。サルサはコミュニケーションってこういうことなんだろうな。もっといろんな人と手を繋いでみたくなる。

プログラムでは1日6時間、夜もお酒を飲みながら踊るので、2日目の夜には脚がパンパンになった。一緒に習った人によるともろもろの移動含めて1日2万歩歩いていたらしい。
南伊豆の夜は音がほとんどなくて、22時にはパタっと寝て、7時に目が覚め、空腹になったらご飯を食べる(というか昼夜の直前にはお腹ペコペコだ)、という大変健康的な生活をした。
いすみに移住した直後もこんな感じだったなあとなんだか懐かしい気持ちになる。こういう風に生きていたい。

再開する腰が重かったのは、離れている間にダンスが「評価されるもの」に変化していたからだと思う。バトルで勝つとか、受賞するとか、賞賛を浴びるとか、そういった類のもの。
バレエとストリートを一緒くたにして考えていたけど、別物だったなと思うようになった。バレエは目標があって上達するのが楽しかった。ストリートは誰かと息を合わせながらコミュニケートするのが楽しかった。これからの私に必要なのは後者のダンスだと思う。利益を求めたスキルアップではなく、表現の幅を広げるためのスキルアップをしたい。

帰宅してからいろんな人に合宿の話をした。好きなことがみつかってうれしい。
アカデミーの留年期間()はもう一度自分を見つめ直すことから始まった。大きなエラーの話はまた別の記事で。

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