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特別支援学級の子が増加「通常学級」からの排除?

子どもの数は年々減っていますが、特別支援学級の子どもたちは増えています。ニーズがあるという側面もありますが、特に情緒学級の子達が多くいるのはなぜでしょうか。

この背景として考えられる一つの要因が「通常学級からの排除」なのではないでしょうか。学校スタンダード(管理)も年々厳しくなり、「騒ぐ」「立ち歩く」など落ち着きがない子達を「発達障害」と決めつけてしまう傾向があります。それも担任の判断による主観的な要素が強いです。

全国どこも似たような傾向はあると思いますが、まずは担任が就学支援にあげるかどうか判断します。そこから就学支援の先生や管理職の先生が入り検討します。その子は先生にとって「困る子」ということです。複数の目があるからといっても、教室での様子は担任にしか分かりません。現場は先生の数も減り、教室での様子を見ることができません。私の学校でもある先生「一番大変なクラス」といい、7人就学支援にあげると言っている先生もいました。

最終的に判断するのは親ですが、担任や学校側から色々言われてしまうと、引き下がれない側面もあります。
先生達はこれを「排除」しているつもりはなく、「その子のために特別支援学級に行った方が良い」と思っている場合が多いです。

その子にとって通常級での居心地が悪いのであれば、特別支援学級への選択肢ももちろんあります。学校からの意見を一方的に言うのではなく、「子どもの願い」と「親の願い」を聞きながら一緒に考えていきたいなと私は思っています。その願いを聞き取らない限りでは、どうこう進めることもできません。
毎年担任が変わり、子どもたちもどんな先生にあたるか分かりません。今の学校のあり方として、集団行動や規律を重視する体制であるならば「通常級でも大丈夫ですよ」とは気軽にいえない状況もあります。

特別支援学級の先生からすると、通常級になじめないからといって、すぐにこっちへ送ろうとするのはやめてほしいと言っています。
また、特別支援学級の子が増えたため、一人では手に負えず、算数以外の授業を交流クラスで受けている子もいます。まさに子どもの押し付け合いが学校現場にはあり、とても違和感があります。

今、教員全員が「目の前の子どもをどう見るか」が問われています。
子どもの実態をとらえる「目」は教員が「子どもに学ぶ」ことで成長していくものだと改めて感じました。

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