気付いたら、写真の虜になっていた話
こんなに写真が好きになっているとは、思ってもなかった
週末弾丸でハノイからクアラルンプールまで来ている
2日目にカメラ持ち込み不可のイベントに参加するのと、LCCに乗るのでバックパックと小さいショルダー済ませたくて、一眼レフは家に置いてきた
友達と合流するまでの間、セントラルマーケットを1人プラプラ
買い物はあまり得意ではないけど、色んな文化がごちゃまぜになったマレーシアの独特な雰囲気が楽しくて、何周もグルグル回った
それでも何でか満たされなくて、心の底から楽しめなくて
でもKodak Expressと言うお店を見つけた時にその原因がわかった
写真を撮りたい
ファインダーを覗きたい
その気持ちがあったからだ
どうしても我慢できなくて、Kodakの使い捨てカメラを購入する
袋から出して、ファインダーを覗いた瞬間、少し薄暗いなと思っていたセントラルマーケット内の明るさが2段階くらい上がった気がした
その後さらに数周、セントラルマーケットを練り歩き、近くの噴水がある広場まで足を運ぶ
カメラなしでは、思いつきもしなかった
それまでiPhoneで写真を撮っていたけど、どうも違ったらしい
多分、ファインダーがないせい
何でこんなにファインダーにこだわるのか考えてみたけど、前に使っていたカメラがファインダーがないミラーレス一眼だったからだと思う
ずっと、ファインダーに憧れていたから
あと、今のカメラを使いはじめてから、「旅と写真と文章と」に入り、はじめてフォトウォークを体験したのもファインダーにこだわる理由かもしれない
その時はじめて誰かと写真を撮って、本当に本当に楽しいと思った
もっと誰かと写真を撮りに行きたいと思った
きっとあの日の楽しかった思い出が、私にファインダーを覗いて写真を撮る楽しさを、刷り込んだのだろう
クアラルンプールの青空の下で、ベンチに座りながらこんなにも写真が好きだったのだなぁと噛み締めて
もう二度と、カメラなしで旅行には行くまいと誓った
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