【善は急げ】クラファンと寄付のすすめ
昨年末、息子がお世話になっている海と山の色々な体験を提供してくれるNPO法人さんがクラウドファンディングをされるということで案内をいただきました。そこは40年以上続いている歴史のある団体で、ベースとしている場所が古民家でかなり老朽化が進んでいるため、リフォームのためにクラファンをすることにしたとのこと。息子がお世話になっていることだけではなく、そのクラファンを通じて一般にも広く開かれてたビジターセンターにすることなど、素晴らしい理念とこれまでの実績に僅かながらも貢献したいと思って支援させていただくことにしました。そしてリフォーム完成のあかつきには銘板に寄付者として名前を残していただけるということでした。そのとき、こういったお金の使い方はとても清々しく、今後も自分たちの無理ない範囲で、身近なところで支援できれば思うようになりました。
別の記事で紹介していますが、高齢の父と1年ほど前に資産整理をする中で使わずに放置されていたゴルフ会員権がありました。父から私に処分を任せると言われ、その会員権には入会時点で父が支払っていた預かり金、いわゆる預託金がありました。ゴルフ場に退会の意思と預託金の返還を依頼するも経営難で返還できないと弁護士を通じて連絡がありました。調べるとゴルフ場の預託金問題はこういった対応でうやむやにされるとのこと。一念発起して自分で裁判し、経緯や詳細は別の記事に任せることとして結果的に勝訴はならずもその預託金の多くを取り戻すことができました。その過程で預託金が戻ってきたら、どうしようか考えてる中でクラファンのことを思い出して、父が通っている公園にベンチを寄付したらどうかと考えました。善は急げ!で父が通う埼玉県のある公園を所管する市のホームページにある問合せフォームにベンチ寄付の相談を入れたところ、早々に返信をいただくことができて喜んで受け入れてくれるということでした。
ただ、ここで若干の難しいところが出てきたのですが、寄付をどういう形で受け入れるのか、いわゆる寄付金としてなのか、物納としての寄付なのか。当初は寄付金として納付して、それをもとに市に購入してもらって設置と考えてましたが、期中で新しく入ってくる寄付金をすぐに使うことはできず、半年後の議会にかける必要があるとのこと。私からすれば納めた寄付金がすぐにベンチになるものと思ってましたが、市の予算をどう使うのかということなので議会承認が必要ということで、ある意味ではもっともな話しでした。結果的に物納ということで、私の方でベンチと設置工事を手配することになり、まずはホームセンターに行くことにしました。実家付近のホームセンター数軒見て、他も問合せしたところ、公園に置けるようなしっかりしたものは取り扱いがないとのこと。途方に暮れていたところに渡りに船で、私が東京で日頃通う公園に新しいベンチが設置されていて、そこには設置されているベンチのメーカー名など情報がありました。またも、善は急げ!でメーカーのホームページの問合せフォームに連絡をしたところ、早々に返信をいただくことができて、埼玉県にも営業所があるため設置することが可能とのこと。こうして、設置させていただく公園を管轄する市のご担当者さんとメーカーのご担当者さんを繋ぐことができて、近く現地で設置に関する相談をすることになりました。できれば春休み中の息子を連れて設置作業も含めて、設置後の様子を見せたいと思っていますし、その様子を父にも見せたいと思っています。
ちなみに、埼玉県の市から返答をいただいた後に、寄付によるベンチの設置が可能であることが分かったので、義母と妻と息子が通っている公園のある神奈川県の市役所にも連絡をしました。埼玉県の田舎の市役所とは違うのか、忙しいだろう神奈川県の市役所からはちょっと遅れて電話をいただき、これから設置に向けて相談を開始します。その公園は特に夏の虫探しのときにお世話になるので、できれば夏の前に設置完了となればと勝手ながら夢を見ています。
父のゴルフ会員権の預託金というものが、地域に役立つ形で、そして家族の記録となっていくのは心から嬉しい気持ちになります。息子がお世話になる団体と良い縁をいただいたことで、クラファンや寄付を知ることになり、そして預託金が公園のベンチとして形を変えることになり、不思議な縁を感じる今日この頃です。
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