じいさんばあさん若返る(新桃限)
作者 新桃限
KADOKAWA
今回は漫画です
既出は4巻だと思うんですけど、基本コメディもので
時系列はあんまり重要じゃないタイプだったので、
気楽に読めました。
本作の醍醐味はなんといっても、
大切な人とずっと一緒にいたい
そんな誰もが共感できる慈愛に満ちた願いを形にしてくれるところです
物語の冒頭で、
老いた正蔵は、
隣で静かに寝息を立てるイネを見ながら、
ふと、長年連れ添った妻の死を意識してしまい、
底しれない大きな恐れを抱きます
あと、どれだけ彼女と一緒にいられるのだろうか
どんなにもがいても時間の経過というどうしようもない現実はじわじわと目の前に迫っている
そんなある日、唐突に時間は巻き戻るのです
過ぎ去った時間を取り戻し、諦めていた青春を取り戻します
若返った二人は戸惑いつつも、しかし何十年もかけて積み上げた想いや関係は変わらない
そのズレが、微笑ましく、面白可笑しい日常コメディを作り上げています
それにしても、
農家として誠実に頑張ってきた正蔵とイネが、もうちょっと一緒にいられると思うと
なんか知らんけどただ単純に泣けてきます
めっちゃ良かったのでおすすめです
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