毎日最高に美しい夕日を見て帰宅していたタイ生活
タイ・バンコク。
大学時代、1年間留学していた。
まさに第二の故郷と呼べるほど大切な場所であるタイは、その魅力を語ろうと思えば何時間でも語り尽くせてしまうのだけれど、まず一番に思い出されるのがチャオプラヤ川にかかる夕日かなと思う。
毎日家から大学まで約15分の徒歩通学。
うち半分は、チャオプラヤ川にかかる橋を渡る時間だったんじゃないかな。
毎日、広くて長いチャオプラヤ川を眺めては、「今日もきったないな〜」なんて思いながらぼーっと登校していた。
私が通っていた大学は(というか、タイの大学は?)1コマ3時間で1日最大2コマ。
だから2コマ受けても16時には授業が終わる。もう家に帰れる。
友達とおしゃべりしたり、図書館に行っていたり、スコールの雨宿りをしていたりすると17時にはなっていて、ちょうど夕暮れぐらいの時間になる。
ほぼ毎日、晴れのちスコールというバンコクの天気。
スコール上がりの晴れた空の夕日は、格別に美しい。
ピンク、オレンジ、薄紫。
普段の青い空では顔を出さない色々が空を、私の視界一面を覆う。世界にピンクのフィルターがかかったように見える。
あの光景を毎日見られたなんて、なんて贅沢な毎日だったんだろう。
その贅沢さに気づかなかった証拠として、その夕日の写真はほとんど撮っていない。
あの夕日を見るためだけにでも、今すぐにでもバンコクに飛んでいきたい。
次行けるのはいつになるんだろうか。
写真:留学中はありがたみがわかっていなかったので、卒業旅行でとして行った時にやっと撮った写真(いや、もしかして自分で撮った写真じゃないかもしれない。どれだけありがたさに気づくの遅いの〜)