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どうしてドイツに来ちゃったんだろう|#2 Fellowship採用

2021年10月、コロナ禍にもかかわらずドイツに降り立ってしまった口腔外科専門医(アラフォー)。短期留学プログラム (AO CMF Fellowships) へのアプライ、パンデミックによる二度の延期、実際にドイツにたどり着いてからの顛末をお届けします。
第2回は AO CMF Fellowships プログラムにアプライしてから採用決定、そして Covid-19 パンデミックがやってくるまで。

前回の記事はこちら。

1.AO CMF Fellowships の採用通知が来る

2019年4月末に AO CMF のウェブサイトからエントリー作業を行いました。

TOEFLの点数もあまり良くなかったし、初めてのトライだったので、落っこちても仕方ないよなと思っていましたが、6月下旬に採用の仮通知が届きました

記憶が正しければ、エントリーするときに2箇所ほど希望を出したような気がします。仮通知の時点では施設、期日は未定とのことだったので、採用枠の中に入ったひとの中で施設とのマッチングを行うのではないのかと想像します。

そして7月上旬、採用の本通知が届きました

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というわけで、
2020年4月27日から6月19日までの8週間、ドイツにあるハノーファー医科大学 (Medizinische Hochschule Hannover) の口腔顎顔面外科で Clinical Fellow として研修できることになったのでした。ぱちぱち。

2.採用後の Host Clinic とのやり取り

ハノーファー医科大学(以下MHH)は1965年にニーダーザクセン州に設立された国立の医科大学で、医学部と歯学部を併設しています。
大学病院は 1,500 床以上のベッドを有し、ドイツ最大の臓器移植センターとして知られているそうです。

MHH の口腔顎顔面外科 (Mund-, Kiefer- und Gesichtschirurgie) の
Nils-Claudius Gellrich 教授はコンピュータ支援手術 (CAS) で高名な先生であり、ナビゲーション手術や CAD/CAM インプラントを用いた顎骨再建を数多く手掛けていらっしゃいます。
AO CMF Fellowships を希望したきっかけは顎変形症手術における CAD/CAM インプラントだったわけですが、調べていくうちに CAS 全般を学びたいと思い、研修先として志望しました。

ちなみに、この通知書には奨学金 (stipend) の金額が書かれていますが、
3,784 スイスフラン=約41万円
です。
渡航費は自腹ですが、現地の生活費としてこれだけの金額を受けられるので、とても恵まれたプログラムですね。
金額は研修先によって変わるようです。

上司と家族から了承をとり、AO CMF へ承諾の連絡、すぐにHost Clinic となる MHH の秘書さんとメールをやり取りしました。超ウキウキ。

その後はしばらく音沙汰がなかったのですが、12月に入り、MHH の秘書さんから再度連絡が来ます。いわく、以下の書類を作成するようにとのこと。

・Application as visiting doctor: 口腔顎顔面外科に提出する申込書

・Personnal record: MHH 共通の履歴書

・Criminal record: 犯罪経歴証明書というやつ。悪いことしてませんよーという証明書で、住所のある警察本部で発行してもらいます。

・Medical certificate: 診断書

・パスポートとビザのコピー:ビザに関しては後々けっこう面倒なことが起こりましたが、結論から言うと不要です(3ヶ月以内の研修の場合)

また、学内の寮が予約できなかったので、自力で探すように指示がありました。
殺生な…と思いましたが、いまは便利な世の中で、Airbnb があります。

かくいう私も Airbnb でアパートを2ヶ月で€870の家賃で予約しました(当時のレートで10万円ちょっと)。

年明けには Expedia で往復航空券を予約。
ヘルシンキ、ロンドンを経由する FinAir の往復便で16万円ほどでしたが、これものちのち面倒なことに…。

そう、2月に入り、日本国内で Covid-19 の流行が始まったのです。

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