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Best 2023 Jazz Things for SHELTER, bar KUROCHAYA, KYOTO

京都は伏見区にあるbar黒茶屋は住所非公開かつ営業日不定。当然Google Mapにも載ってない。都会の喧騒でなく、オーバーツーリズム問題が深刻な観光都市の喧騒と切っても切り離せない京都で、「消費されない・見つからない」ある意味安全で居心地のよい空間に良い音楽があるっていうbar黒茶屋のコンセプトを理解する人だけが集まる、まさにシェルターのような場所。

bar 黒茶屋は築100年ほどの京町家をリノベーションした素敵な空間。しつらえられた大きなガラス戸には午前から昼間にかけて気持ちの良い光が差し込み、日の傾きにあわせて光が描くグラデーションの美しさを感じられる。手入れされた綺麗な中庭があり、家具から食器類にいたる隅々まで気が利いているこの魅力的な空間で毎月開催されている「SHELTER」という日に選曲をしています。

ジャズ喫茶よりはカジュアルだけど、カフェのBGMというにはしっかり音楽がある。季節の空気や時間の流れを感じつつ、読書をしたり、おしゃべりをしたり、ひたすら音楽に耳を傾けたりと、めいめいに好きにすごして良い、音楽を介して空間を共有するような心地のいい時間。ジャズ喫茶とカフェの中間くらいのイメージで選曲しているので、いわゆるモダンやスピリチュアルジャズといったジャズ喫茶映えするような音楽や、ぼくが日頃から追っていような高度な技術やプロダクションの現行ジャズをかけることはほぼない。好んでかけているのは、50・60年代のジャズでいえばジミー・ジュフリーやジョニー・スミスだし、現代でいえばアコースティックな響きやアンサンブルやメロディが美しかったりするもの。音楽でいえば「盛り上がりすぎない」「BGMすぎない」っていう塩梅で選曲しています。

年間ベストを考えているときに、リストに入れるほどではないけれど黒茶屋とSHELTERでかけたら気持ちがいいだろうなっていう作品がたくさんあったので、そこからさらに肉付けして「Best 2023 Jazz Things for SHELTER」として50枚選びました。プレイリストでは一曲づつですが、実際のSHELTERではレコードの片面(20分)くらいで音楽を変えているので、アルバム単位で聴いても概ね雰囲気が維持されているものを選んでいます。

下記にA to Zでリストもあります。サブスクにない作品も2枚。

2024年も毎月開催予定ですので、ぜひbar黒茶屋のinstagramをチェックして遊びに来てください。


■ Dominic Miller / Vagabond 

■ Elina Duni / A Time to Remember 

■ Emma Frank / Interiors 

■ Enji / Ulaan 

■ Fred Hersch & Esperanza Spalding / Alive at the Village Vanguard 

■ Gabi Hartmann / S.T. 

■ Gabriele Leite / Territórios 

■ Gonzalo Rubalcaba / Borrowed Roses 

■ Gregory Privat / Nuit & Jour 

■ Gretchen Parlato & Lionel Loueke / Lean In 

■ Hanakiv / Goodbye 

■ Jim Campilongo & Steve Cardenas / New Year 

■ Jo Lawry / Acrobats 

■ John Raymond & S. Carey / Shadowlands 

■ Joshua Redman / where are we 

■ Julian Lage / The Layers 

■ Julian Shore / Trio 

■ Kevin Hayes / Bridges 

■ Kurt Rosenwinklel & Geri Allen / A Lovesome Thing 

■ Le Boeuf Brothers / HUSH 

■ Marcio Guelber / Futuras Paisagem 

■ Mette Henriette / Drifting 

■ Micah Thomas / Reveal 

■ Miguel Zenon & Dan Tepfer / Internal Melodies 

■ Mikkel Ploug & Mark Turner / Nocturnes 

■ Nara Pinheiro / Tempo de Vendaval 

■ Norah Jones / ...Little Broken Hearts Live 

■ Paolo Fresu & Omar Sosa / Food 

■ Petros Klampanis / Tora Collective 

■ Ralpf Towner / At First Light 

■ Rob Luft / Dahab Days 

■ säje / S.T. 

■ Thandi Ntuli / Rainbow Revisited 

■ Valtteri Laurell / Tigers Are Better Looking 

■ Vicente Archer / Short Stories 

■ Wolfgang Muthspiel / Dance of the Elders 

■ Wynton Marsalis / Louis Armstrong's Hot Fives and Hot Sevens 

■ Yumi Ito / Ysla 

■ 加藤真亜沙 / Soluna 

■ 海野雅威 / I Am, Because You Are 


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