
教材エキスポ
10月5日の世界教師の日を前に、初等教育省で「教材エキスポ」が行われました。
いったい何に参加するのかよくわからないまま、この1週間、
まるで日本で働いていた時のように、朝から夜まで土日も使って
頼まれた教材を必死に作りました。
こんなの久しぶりすぎて、頭くらくら。
なぜ引き受けたのか
これは本来の幼稚園や小学校での活動とは別の活動。
配属先から頼まれた仕事です。
活動と関係ないなら引き受けない、という人もいると思うのですが、
私は今回二つ返事で引き受けました。
その理由の1つは、
配属先との関係を築くため。
ふだんは活動先にて1人で活動するため、配属先の人に私の活動を見て知ってもらう機会はありません。
どんなことができて、どんなことをする人なのか、知ってもらえる機会であり、私が配属先に協力することで、配属先にも私の活動に協力してもらえるかもしれないと思ったから。
2つめの理由は、
カメルーンの先生方の求める「教材」を知りたかったから。
幼稚園でも小学校でも、先生方は口々に「教材がない。教材がほしい」と言います。
でも、私が提案した「絵カード」があまり活用されなかったり、
教室に掲示してある先生方のつくった教材も“貼りっぱなしの飾り”状態。
果たして、先生方の言う「教材」とは?
どんな「教材」が魅力的であり、求められているのかを知るチャンスだと思いました。
教材エキスポに参加してみて
教材を作って参加させてもらってよかった!と思いました。
展示されている教材は、いかにもカメルーン人が好みそうなカラフルで華やかなものが多く、なるほどと思いました。
絵や図が多く、授業のときにそれを見せて説明したいんだなと分かりました。
逆に言うと、絵や図を見せて説明する以外の「教材」や「教材の使い方」は知らないのかもしれないなとも思いました。
そしてなにより、このエキスポでは、
「教材そのもの」や「教材の使い方」に対する評価ではなく、
それをプレゼンするために連れてこられた生徒のプレゼン力によって
教材の評価が変わる、という、なんだかちょっと悲しい現実も知ることができました。

エキスポを終えて
きっとどの教材も、お金と労力がかけられており、現場の先生が作れるものではないです。
でも、持ち帰った後、そのまま事務所にしまわれることなく、学校で使ってほしいなと、心から思います。
私が作った教材も、そのへんのアプローチは、がんばってみる予定です。
そして来年は、隊員として現場で使ってレクチャーした教材たちをもって
このエキスポに参加したい!!と強く思いました。
「教材」という活動の上での1つのキーワードに対して、ヒントとやる気を得たエキスポでした★