読書記録_1
「その悩み、哲学者がすでに答えを出しています」
哲学者の思想を現代人の悩みへの答えとして紹介していく本。
情報量が多かったので、新しい学びになったこととかを思考を整理しながら、本文の影響を受けながらもなるべく自分の言葉でまとめてみます。
ほぼメモです。今までワードに書いてたものを少し他の人も読むような文章で書いた、メモです。
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・緊張してしまうときは緊張を観察する人になる
人が緊張してしまうときは扁桃体が興奮している状態。そんなときは自分を客観視(メタ認知)することで、(自身を客観視する働きをもつ)背内側前頭前野に血が集まり、緊張が和らぐ。
1.ネガティブな刺激により、扁桃体が興奮する
2.扁桃体が興奮することで人は緊張する
3.興奮を抑えるために他の部位を働かせたい
4.客観視をすれば背内側前頭前野が働く
5.背内側前頭前野が働くことで緊張が和らぐ
って感じかな
・自己肯定感は、ステイタス「である」ではなくフロー体験を「する」ことによって高める。(チクセントミハイ)
人は自分と他者を過去に獲得した学歴や会社名などのステイタス「である」で比較し、優越感や劣等感に浸ることがある。
一般的には劣等感を感じるときにのみ、そこにコンプレックスを持っていると捉えるが、実は優越感を感じることも優越コンプレックスというコンプレックスを抱えている状態に変わりはない。
自分が優れていたいと思うのは自然なことだが、他者との比較はコンプレックスに繋がるため健全な行為ではない。
そこでチクセントミハイは「フロー体験」をすることによって自己肯定感を高めるべきだと言う。
「フロー体験」とは作業に没頭する体験のことで、これは自分の今の力を全力を使って出来るかどうかの課題に取り組むことで実践できる。
人はこの間、力を限界まで使うため他に関心が向かず、作業にのめり込むことで高揚感を味わうことが出来る。
フロー体験をしている人は他者と比較しようとも思わず、久しくそういった経験をしていない人が、気軽に比較が出来る「ステイタス」で自分を慰めたり、勝手に落ち込んだりする。
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嫌われる勇気を読んだ時に全く納得出来なかったアドラー心理学が少し納得出来るように書かれてた。
・道徳、倫理観の判断はそれが普遍化出来るかどうかで決める。(カント)
人は対象の行動、言動の倫理的如何を判断するとき、「(人に嫌われたくなければ)嘘をついてはいけない」などの利己的な判断基準(仮言命法)が隠れている時があるが、
「(嘘を世界中の人がついたらよくないから)嘘をついてはいけない」の様に「世界中の人がやったら」(普遍化)どうなるか、の判断基準(定言命法)をもってみる。
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「隠れている時がある」ってだけで、いつもそうでは無いから、頭の片隅に定言命法を置いておけば良いかなと思う。世界中の人がやったら大体のことは良くない気がする。
「統制的な理論」:完璧に実現することは不可能だけど、世の中のバランスをとるために頭の片隅に置いておいた方が良い概念
「止揚(アウフヘーベン)」:ヘーゲルの弁証法において、自分の考え(テーゼ)と他者の考え(アンチテーゼ)の対立を解消(ジンテーゼ)し、一段高い場所へ向かうこと
・人は選択することが苦手
人は合理的な判断か出来ないと科学的に証明されている。選択をする際、利益の喜びよりも損失の苦しみをより気にしてしまうし、選択肢が多いと選択すること自体を放棄してしまう。
さらに、内容が重くなるほど決断にその後の人生が囚われてしまうことがある。
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このセクションだけ、哲学者の出した答えが何の解決策にもなってなかった。
じゃあどうすれば良いのか友だちと話し合った結論は「大前提、選んだ道を正解にする努力をする。その上で、決断をする時は、自分の熱量が無いものに関しては人にアドバイスを求める」です。
まず、決断をする時にどっちが正解なのかはその道のプロに聞いても100%正しいとは言い切れない。し、そんな人が運良くいる場面なんてそうそうない。そもそも、その時点で正解は決まってない、と思う。
でも、自分より先に似たようなことを経験した人の話を聞ければ、同じ失敗を繰り返さなくても済むかもしれないし、プラスに働くことは多い。
だから、迷ったらとりあえず人に聞いてみる。それでももし、その人のアドバイスより自分を信じてみたいと思ったら、それはそこに自分の熱量があるってことだから、その通りにしてみる。そうして決断したら、あとはその選択に満足できるようにひたすら努力する。
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まとめ
今まで、哲学は「考え方、視点を変えて現状に納得しろ」みたいなものが多いと感じてたけど、もちろんこの本にもそれは多かったけど、それ以外の役に立ちそうなことが知れて勉強になった。
哲学の思想と、後の科学的証明の裏付けを合わせて紹介してくれるのもめっちゃ良かった。
でも、哲学者が人生をかけて絞り出した結論が意外と普通に生活してて感じることだったりすることもあって、もちろんその逆もあって、時代、環境の違いを抜きにしても、自分と他人での日々感じることの違いを強く感じた。見ている世界の違いを強く感じた。
他には、人間の三大欲求のうち、食欲、睡眠欲と違って奪われてもすぐ死ぬものでもないのに、肩を並べる性欲がとてつもなく、著名な哲学者ですら結局制御できなかったことを知った。
後世の記録に残るほど賢い人たちが生涯をかけて絞り出して辿り着く答えは、実はそんなに多くなくて、似通っていて、もうそのほとんどは世間的に当たり前になっていて、子供の頃から何回も言われてたりするなかにあるのかも。
一応推敲を重ねて、ここまで書くのに半月かかった。長ったらしく書いても人に敬遠されないような文章の書き方を学んでいきながら、細細と続けられたらいいな。最後だけとばして見た人は、せっかくなら、「フロー体験」と「選択は難しい」のとこだけ読んでみてください。読んでくれてありがとう。
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