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引用日記㉟

私はわくわくし、こういう場合、俳句を作る人は一句浮べるのだろうと思い、一句浮べようとしたが浮ばず、ただわくわくするだけだった。私のお腹は、もう、さっきからの飲食で、ひょうたんのようになってしまっていた。

武田百合子「隅田川」『遊覧日記』(作品社、1987)

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