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【BEATちっぷす#20】初心者でもOK!自宅で目立つプロ級キックサウンドを作るレシピ☆

Y.K.Beatsです!
今回は、「初心者でもOK!自宅で目立つプロ級キックサウンドを作るレシピ☆」を紹介!

Boombapヒップホップにおけるビートの要といえば、やっぱりキック。

丸くて図太いキックサウンドは、トラックに重厚感を出してB-Boyの感情を揺さぶります!!

でも、ドラムだけで聴いてるとカッコいいのに、ビート全体で聴くとキックサウンドが他の音に埋もれてしまって聞こえにくい。

なんだか迫力がなくなった。

もっと存在感を出したい。

そんな悩みを持つビートメイカーの方が多いのではないでしょうか?

そんなビートメイクをはじめたばかりの方に、ビートメイク歴25年以上の僕のキックの作り方を紹介します!!

【BEATちっぷす#1】でも、キックについては書いていますし、音付き解説の有料記事でもキックについては書いていますが、やっぱりキックの作り方については探求し続けないと!ですね。

こちらも是非参考にしてみてください。


材料

レコードなどからサンプリングしたキック

レコードからサンプリングしたキックはどんな音であっても、なかなか味のある良い音ですよね。ここでは、このキックサウンドをメインキャラクターとして扱います。

アタック補強用キック

ローファイで丸くて太いキックサウンドにも、実は「パチン」と鳴るようなアタック感が不可欠です。サンプリングしたキックの場合は、このアタック感がないものが多いので、意図的に補強するためのキックサウンドを準備します。

低音補強用キック

アタック同様ですが、サンプリングしたキックは単品で聴くとカッコよく聞こえても低音が極端に少ないものもあります。そんなときは低音を補強するためのキックを重ねます。

低音補強用のキックは、TR-808やローエンドがしっかりと鳴っているものを選びましょう。

調理器具

  • イコライザー

  • ヴィンテージコンプ

  • サチュレーションプラグイン

作り方

キックサンプルを選ぶ。

メインキック選び

メインのキックは、キャラクターのあるサウンドを選びます。
自分が聴いた感じで気に入ったもので大丈夫です。

ドラムから作っているなら好きな感じのキック、サンプルやシンセなどの上音から作っているなら、その雰囲気に合ったキックサウンドを選びましょう。

ポイント

ちなみに、もしサンプリングしたキックが単体ですごく良い音で、ビート全体で聴いても存在感がありカッコいい場合は、単音でも大丈夫です。

むしろ、単音で行きましょう!

キックを補強する方法は重ねればいいってもんじゃなくて、足りない音を足して補強するという考え方なので、そこを理解しておいてくださいね。

アタック補強用キックを選ぶ。

アタック用のキックは、アタックがパチンっと鳴っている音を選びます。
僕の場合は、リアルな生音ドラムを使うことが多いです。

低音補強用キック

低音補強のキックは、僕の場合はTR-808のサステインがしっかりと伸びている音を使う場合が多いです。他にもローエンドがしっかりと出ていて「ブーン」と鳴っているものだったら何でも大丈夫です。

ただし、クリアなサウンドを選ぶようにしてください。
色付けされてキャラクターが強い音の場合は、メインのキックサウンドを音が被ってしまってイマイチです。

キックを重ねる

次に、キックを重ねていきます。

僕は、アタック補強をしてから低音補強という順番でやりますので、その手順で説明します。

アタック補強

メインキックとアタック補強キックを一緒に鳴らして聴いてみる。

すると、アタック補強のキックにも低音がかなり含まれているので、モコモコした音になります。

なので、

  • アタックキックの中低音をイコライザーでカット

  • メインキックの高音をサウンドキャラクターが消えない程度に削る

  • 2つの音量バランスを調整

これで、スッキリしつつもアタックが強調された音になります。

低音補強

アタック補強したキックに、低音補強用のキックを重ねて聴いてみる。

先ほどと同じく、音がモコモコしていると思いますので以下のように調整。

  • メインキックの低音を削る

  • 低音補強キックの高中音をバッサリカット

  • 2つの音量バランスを調整

これで、低音が効いたしっかりとしたボトムのキックになります。

3つのキックの前後感を調整

ここまでで、キックの音がメチャクチャ良くなった場合は、これで完成で大丈夫です。

でも、3つの音を重ねるとメインキャラクターのはずのキックがすでに埋もれているみたいな状況になっていることがあります。

もともと存在感がないキックだから調整しているので、当然と言えば当然ですね。

理由は、追加した2つの補強用キックがメインキックよりも前で鳴っているからです。

なので、補強用キックに後ろにバックしてもらいます。

バックさせるには、コンプレッサーを使います。

詳しい調整方法は、こちらの記事を見てもらうとして、今回はザックリと説明します。

キックを後ろにバックさせるコンプレッサーの設定

  • アタックを早めにする

  • リリースを遅めにする

  • レシオを3:1にする

  • スレッショルドを音が少し変化するぐらいまで下げる

これで音のアタック部分が押さえつけられて、少しこもった音になります。

あとは、音量調整すれば、メインキックが際立って聴こえるようになります。

もしコンプレッサーの使い方がよく分からない場合はコンプレッサーは止めて、サウンドのアタックを少ーしずつ削ってしまいましょう!

同じような効果が得られます!
けっきょく、音のアタック感を削ったりボヤかしたりすることで、音は後ろにバックします!

試してみて♫

キック全体をバスにまとめて微調整したら完成!

ここまで来たら、3つのキックをバスにまとめます。

バスにまとめたら、そこからさらに微調整してブラッシュアップしたらビートに埋もれない存在感のあるキックの完成です♫

  • イコライザーで強すぎる周波数帯域を削る

  • 逆に弱い帯域を足す

  • ヴィンテージコンプレッサーで軽く圧縮

  • もうひとつコンプレッサーをインサートする

  • ビート全体に対してキックの前後感を調整する

  • 完成

ポイント)

ヴィンテージコンプレッサーを使う理由

ヴィンテージコンプレッサーを使うことで、音にひと味加わった統一感が生まれます。
表現しづらいけど、めっちゃ良い音みたいな感じです。
また、3つのキックにまとまりが出て、ひとつのサウンドになります。

まとめ

Boombapヒップホップにとって、イケてるキックはかなり重要です。

イケてるキックは、存在感があって埋もれてしまうことなくビートのボトムをしっかりと支えてくれます!

そんなキックを作るには、

  • キャラの立ったキックに、

  • 足りない音を補強するキックを重ねる

  • イコライザーで不要な音を削ってスッキリさせる

  • コンプレッサーで前後感を合わせる

  • 音量バランスをとる

  • バスにまとめて微調整

こんな作業で補強します。

これで、あなたの理想のキックサウンドが作れるはずですよ!

是非トライしてみてくださいね!

それでは。


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