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【BEATちっぷす#8】浮いたボーカルをビートになじませるレシピ☆

Y.K.Beatsです。
今回は、ビートから浮いちゃったボーカルをなじませるレシピを紹介♫

ラッパーさんから音源を聴かせてもらうときに一番ダサイと感じるのが、このボーカルが浮いちゃってる問題なんです。

もうね、完全に浮いちゃってるww

ビートとボーカルを完璧に融合させることは、配信までの作業を全て自分たちで行うビートメイカーやラッパー、シンガーたちの大きな課題ですよね。

まるで様々な食材を調和させて美味しい料理を作るような感じです。

今回は、ビートにボーカルを自然になじませることに特化したレシピを、料理に例えてご紹介します。

材料

  • なじませたいボーカル

  • イケてるビート

調理器具

  • コンプレッサー

  • イコライザー

  • リバーブ

  • DAWソフト

基本レシピ

下ごしらえ:

バランスの取れたボーカルサウンドを作る

ボーカルはレコーディングしたままの状態だと、不要な周波数帯域の音がたくさん入っていますのでカットしましょう!

無音部分の除去
ボーカルの声が入っていない無音部分は切り取って消しちゃいましょう!
切り取っておくとボーカルの位置調整のときもラクになりますよ♪

低音など不要な周波数の音をカット
大体の場合、低音が多く含まれていると思いますので、ハイパスフィルターやイコライザーを使ってバッサリとカットしちゃいましょう!
ただし声が変わりすぎるとダメなので、その辺は聞きながら調整しよう♫

なじませ方

声の大小を均一化して整える

録音したばかりのボーカルは、声に大小があります。
まず極端に大きすぎる部分はオートメーションなどを使って音量を下げます。
次にコンプレッサーで押さえて均一にしましょう。

こちらも参考に♫

ボーカルのレベル調整

コンプで調整すると音量が下がるので、ビートとのバランスを考慮しながら、ボーカルのレベルを調整します。
ちなみにコンプレッサーで自動調整が入っていないのに、音量が下がってない場合は、コンプが効いていない可能性があるので確認してみて!

ビートとボーカルの重なり調整

ボーカル音量を調整する際に注意したいのが、ビートとボーカルが重なって単純に聞こえにくくなっている場合。

どういうことかというと、ボーカルの美味しい周波数帯域とビートが被って聞こえにくくなっている場合があるということ(マスキングと言います)

その場合は、ボーカルの美味しい周波数の部分と、同じ周波数をビート側でイコライザーを使って下げてみてください!

すると無理なくボーカルが聞こえるようになります。
調整なしで聴こえるようにしようとするとボーカルを大きくするしかないですからね。浮きの原因になります。

全体バランスの確認①

この時点でボーカルがどんな風になじんでいないのかを確認すると、大きく2種類に分かれます。

  • ボーカルがビートから浮いている

  • ボーカルがビートに埋もれている

コンプレッサーで再度調整

ボーカルが浮いている場合
この場合は、コンプレッサーを使った奥行き調整でボーカルの鳴る位置を後ろにバックさせます。
基本的なやり方は、アタック早め・リリース遅め・レシオ2~3:1にしてスレッショルドを下げてコンプを効かせる。

ボーカルが埋もれている場合
この場合は、コンプレッサーでボーカルの位置を前にします。
基本的なやり方は、アタック遅め・リリース早め・レシオ2~3:1にしてスレッショルドを下げてコンプを効かせる。

もしくはビート全体に奥行きを出してもOK!
好みのサウンドに調整しよう。

この記事も参考にして調整してみて!

全体バランスの確認②

もう一度全体バランスを聴いて、なじみ具合を確認する。

イマイチな場合は再調整

まだボーカルが浮いたり、埋もれたりしてる場合は調整を繰り返す。
もしイマイチ変わらないときは、2つ目のコンプレッサーをインサートして調整してみよう!

リバーブでビートになじませる

ビートになじませる程度にROOM系のリバーブを薄くかける。

全体バランスの確認③

また全体を聴いてみよう!
この時点でボーカルがなじんでいればOK、まだダメなら調整を繰り返してください。

トータルコンプレッサー処理

ここまで来たら、ボーカルが随分なじんできたんじゃないですか?
もし、まだ浮いてるなら諦めずに調整を繰り返そう!

ここで全ての音が集合してるトータルトラックにコンプレッサーをインサートして、ほとんど分からない程度に軽くコンプレッサーをかけます。

すると全てのサウンドがコンプレッションされて、さらに馴染みが良くなります。

音を聞いてみて、ボーカルがシックリなじんでいれば完成です♫

まとめ

ボーカルの処理とかビートになじませる作業って、かなり難しいと思います。

もう一度おさらいすると、

  1. 声の大小を整える

  2. ボーカルとビートのマスキングを軽減

  3. コンプレッサーで奥行き調整

  4. リバーブを軽くかける

  5. トータルコンプをかける

こんな手順になってます。

ボーカリストの声の状態によって、処理が変わるので難しいのですが、頑張って調整してみてくださいね♫

それでは。


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