【知ってる?】Boombapって、そもそもなんだ?って話とビートメイカー紹介
Y.K.Beatsです。
僕はBoombapが好きです。
でも、よく考えてみたらBoombapって何か分かりますか?
僕も分かってるつもりではいたんですけど、ふと思い返すとBoombapってなんやったかな?みたいになったので、改めて認識するために色々と調べてみましたので、こちらで記事にしておきます。
一緒に勉強しましょ♪
Boombap概要
Boombapは、1980年代のニューヨークで生まれたヒップホップのサブジャンルです。
ヘビーなキックをはじめとするドラムサウンド、バイナル特有の温かみのあるサンプル、サンプリングによるシンプルなワンループが特徴です。
出来上がったレコードの影響でジャズやソウルなど色んなジャンルの音楽要素も強く感じられます。
DJ PremierやPete Rockといったプロデューサーたちが作り上げたサウンドは、ヒップホップに大きな影響を与えています。現に僕自身もこの2人の影響をもろに受けて20年以上ビートメイカーとしてビートを作ってきました。
ルーツ
Boombapのルーツは、当時の社会状況や音楽シーンが深く関わってます。
レコード文化とサンプリング
当時は中古レコード屋が盛んだったので、ビートを作りたい若い子たちは古いジャズやソウルのレコードをDIGって、気に入ったフレーズやビートをサンプリングして新たな音楽を作り始めたんです。
レコード店は、彼らの音楽制作の音源倉庫だったんですね。
DJテクニックの発展
DJたちは、レコードを操るテクニックを競い合ってスクラッチやビートジャグリングなどの技法を開発しました。
これらはヒップホップのビートメイクに欠かせない重要な要素となって、Boombapのシンプルなようで複雑、重層的なサウンドを生み出す基盤になったんですね。
社会的な背景
1980年代のニューヨークは、貧困やドラッグ問題など、多くの社会問題を抱えていて、ヒップホップは、そんな厳しい現実の中で生まれた若者たちの叫びであり、彼らのアイデンティティを表現する手段でもありました。
Boombapは、その中でも特に、街のリアルを音楽に落とし込んだものなんです。
このように、Boombapは、レコード店文化、DJテクニックの発展、そして社会的な背景という、いろいろな要素が絡み合って誕生した音楽です。
Boombapを代表するビートメイカーは、その時代やトレンドによって様々な顔を持っています。ここでは、特に影響力のあるビートメイカーを20人ほど、時代を遡りながら紹介していきます。
僕が特に影響を受けたビートメイカーには(YKイチオシ!)と書いておきましたよ♪ご参考に!
黄金期~90年代のビートメイカー
DJ Premier(YKイチオシ!)
Boombapビートメイカーのレジェンド。
Gang Starrでの活動をはじめ、数多くのアーティストのプロデュースを手掛け、その重厚かつ洗練されたサウンドは今もなお多くのビートメイカーに影響を与えています。
〇ビートの特徴
重厚なドラムサウンドとジャジーな要素を融合させた、まさにBoombapの代名詞と言えるサウンド。Gang Starrはもちろん、NasやJay-Zなど、数多くのラッパーのプロデュースを手掛け、その影響力は絶大。
Pete Rock(YKイチオシ!)
DJ Premierと並ぶBoombapビートメイカーの巨匠。
CL Smoothとのコンビで数々の名曲を生み出し、その温かみのあるサウンドは多くのリスナーを魅了しています。
RZA
Wu-Tang Clanのリーダーであり、その独特のサウンドプロダクションはBoombapシーンに新たな風を吹き込みました。
Large Professor
Main Sourceのメンバーであり、そのジャズとヒップホップを融合させたサウンドは、後のBoombapに大きな影響を与えました。
Buckwild
Diggin' in the Crates Crewの一員であり、そのサンプリング技術の高さは群を抜いています。
90年代後半~2000年代のビートメイカー
J Dilla(YKイチオシ!)
その独特のビート感とジャズへの深い理解は、後のビートメイカーに多大な影響を与えました。
〇ビートの特徴
独特のビート感とジャズへの深い理解が特徴。
ループの切り方や音色の選び方など、彼のサウンドは後のビートメイカーに多大な影響を与えました。特に、ドラムパターンは「Dilla beats」と呼ばれ、多くのビートメイカーが参考にしています。
Madlib(YKイチオシ!)
Stones Throw Recordsの主宰者であり、その幅広い音楽性と実験的なサウンドは、常に注目を集めています。
Kanye West
ヒップホップの枠を超えて活躍するアーティストですが、初期のアルバムではBoombapの影響が強く感じられます。
9th Wonder
Little Brotherのメンバーであり、そのソウルフルなサウンドは多くのリスナーを魅了しています。
The Alchemist
Dilated Peoplesのメンバーであり、そのダークで重厚なサウンドは、多くのラッパーから支持されています。
2010年代以降のビートメイカー
MF DOOM
その謎めいたキャラクターと独特のフロウ、そしてビートメイキングスキルは、多くのラッパーに影響を与えています。
Madlib (Quasimoto)
Madlibの別名義であるQuasimoto。子供の声を使った独特のボーカルと、その実験的なサウンドは、多くのリスナーを驚かせました。
Apollo Brown
Stones Throw Records所属のビートメイカー。その重厚かつメロウなサウンドは、多くのラッパーから支持されています。
Karriem Riggins
D’AngeloやCommonなどのアーティストのプロデュースを手掛け、そのソウルフルなサウンドは、多くのリスナーを魅了しています。
Statik Selektah(YKイチオシ!)
数多くのアーティストのプロデュースを手掛け、その幅広い音楽性と高いテクニックは、多くのビートメイカーから尊敬されています。
現代のBoombapシーン
Mndsgn
新たな世代のBoombapビートメイカーとして注目を集めています。
Knxwledge
その独特のサウンドと実験的なアプローチは、多くのリスナーを魅了しています。
Roc Marciano
そのダークで重厚なサウンドは、多くのラッパーから支持されています。
Mach-Hommy
その謎めいたキャラクターと独特のフロウ、そしてビートメイキングスキルは、多くのラッパーに影響を与えています。
その他のビートメイカー
DJ Shadow(YKイチオシ!)
そのサンプリング技術の高さは群を抜いており、Boombapシーンに大きな影響を与えました。
Prefuse 73
その実験的なサウンドは、後のビートメイカーに多大な影響を与えました。
まとめ
Boombapのビートメイカーは、その時代やトレンドによって様々な顔を持っていますが、共通して言えるのは、その重厚なサウンドと、ジャズやソウルといった音楽への深い理解です。
ここで紹介した以外にも、イケてるビートメイカーは数多く存在します。ぜひ、自分のお気に入りのビートメイカーを探してみてください。
それでは。
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