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BoombapのDJ、ビートメイカーとして考えるエンタメとクリエイティブ。

Y.K.Beatsです。

Boombap系ヒップホップのDJ・ビートメイカーとして、ここ最近思うのはエンタメとクリエイティビティのバランスについて。

僕はDJというのは比較的エンタメ要素が強い音楽活動だと思っています。

昔はレコードのDJが主流で持っていない事にはDJができないので人数が少なかったし、存在自体が希少でした。

でも、今はPCDJが主流になりPCとインターフェイスがあれば手軽にDJを始められるようになったので、DJ人口が圧倒的に増えました。

さらにジャンルの細分化も相まって同じヒップホップというジャンルに於いてもカテゴリーが何種類もある状態。

そんな中、僕の好きなBoombap系のヒップホップというカテゴリはマニアの音楽にシフトしていった感じがしますし、このカテゴリのDJは少ないように思います。

Boombap系DJは、少し派手目な2000年あたりのヒップホップ、R&Bを中心に選曲するDJの方と一緒のイベントでプレイすることが多いです。

京都・大阪で活動している僕自身が実際にそういう環境でやってます。

そういった少し毛色の違うDJの方々と共にプレイするときは、お客さん自体も派手目な音楽に耳が慣れてしまって、Boombapだと音的に弱いことが多いし、お客さんの踊る足が止まったりします。

そういう環境でDJをするときは、僕も少し歌モノやヒット曲をプレイすることがあります。

本来の自分路線の曲とバランスをとりながらプレイしていく感じですね!

僕のDJスタイルは、ビートの効いたアングラ系の曲をメインに自分のビートや90sヒップホップを混ぜながらプレイしていく感じです。

こんな感じの曲がかなり好きでよくプレイします♫
▽▽▽▽▽

ビートメイカー的に言うと、こういったしっかりとドラムが前に出てきていて跳ねるようなグルーヴのビートを使うことが多いです。

でも、お客さんの動きを意識する現場でのDJが増えれば増えるほど、そういった本来好きな曲が控えめになって、少しキャッチ―な曲が多めになってしまいます。

その分、お客さんに楽しんでもらえて、お店のお酒もよく売れて経営的にはバッチリですが、代わりにクリエイティブ要素が食われて減ってしまうんです。

だから、あまりDJの回数を増やしすぎると僕的にはダメ。

本来やりたいはずの音楽が出来ていないような感覚に陥ってしまいます。

とはいえ、もともとクソドープな暗い曲ばかりをかけるタイプじゃないので、そういった選曲に抵抗がある訳じゃないんですよ!

ただ、回数が増えると、それと共にエンタメに寄っていってしまうんです。

具体的に言うと、自分の中の定番曲に頼ってしまって考えなくなってしまう。

それがダメなんです。

「次この曲かけたら上がるよね!」

みたいになってきて、業務的な感じすらしてくるww

そうではなくて、やっぱり自分の中でフレッシュでカッコいいと思える曲や選曲でグルーヴを紡ぎつつ、ガシガシとスクラッチで聴かせる。

ヘッズたちが思わず首を振ってノッてしまう。

ダンサーたちが思わず踊り出してしまう。

つられてダンサーじゃない一般のお客さんもなんとなくノッてくる!

みたいな空間をDJとして創り出すところにDJの魅力があるし、やっていて楽しい!

そんな、プレイしていて自分自身が楽しいクリエイティブなDJがしたいと思ってるんです。

もちろん本業の第一線で活躍するようなDJは、そんな甘っちょろいことは言わないでしょうけどねww

あくまで僕の考え方です。

ということで、5年前の2019年に活動の場を関西圏に広げて毎週のようにDJさせてもらってきたんですが、今後はDJのペースを下げてしっかりとビートメイクすることを軸において、その上で現場でDJをするときは全力で向き合う。

これからは、DJ・ビートメイカーとしてそんな風に向き合っていこうと思います(なんの宣言やねんって感じですねww)

それでは。


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