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習い事レッスンをZoomを使って全国へ
習い事事業をしている女性のRさんの事例です。
彼女は東京在住ですが、関東県内から北海道や関西、中部地方まで教室を展開しています。
講師を育てるため当初自ら飛び回っていたのですが、今はZOOMを活用して時間や場所に縛られずにお教室の質を担保しています。
ITの活用が「わからない」から「わかる」に変わると、慣れてない方でもそこからは普段と変わらず「改善」のフェーズに入れます。
私がお手伝いしたのは、その「わからない」から「わかる」に変わるまでのサポート。その流れや気付きを紹介します。
彼女の人柄
Rさんは、全国に生徒のいる習い事の先生です。
本人の優しくみんなを褒めて楽しませる人柄でファンがつき、毎月数百人の人が習っています。
Instagramでも多くのフォロワーがつき、ファンからは「また習いたい」「地方でも教えて欲しい」といった要望がありますが、Rさんもその声に応えたいと思うものの、全国を行脚すると移動コストで赤字になってしまうこともあります。
そのため
「オンラインでもやらないんですか?」
と聞いてみると、
「やりたいのですがどうやったらいいか分からないんです」
とのことでした。
「分からない」ことについて
「オンラインでやらないのですか?」
と気軽に言ってみたはいいものの、具体的に何を使えばいいのか、どうやってやればいいのか、相手はどうやって参加するのかなどイメージ出来ないことばかりだったと思います。
Youtubeやオンラインレッスンなど色々と世の中にサービスはありますが、同じようなことを始めるのにまず何からしていいか分からないと、やりたくてもやれなくなってしまいますよね。
慣れてない状態で、いきなり動画を撮ったり編集したりとハードルが高いことを始めようとしても継続するのは難しいです。
なのでまずは第一歩を初めてみましょうとしてお勧めしたのが普段のレッスンをそのままテレビ会議システムを使ってそのままオンラインにすることでした。
まずは普段のレッスンをパソコンとスマホの前ではじめてみる
今回活用したのはZoom。最近人気のテレビ会議システムです。Skypeの名前は聞いたことがあると思いますが、スマホやパソコンからインターネットを通じて音声や動画のやりとりができます。
Zoomは各あるサービスの中でも多人数で繋げてもかなり安定していることで採用しました。
具体的に試してもらったことは、スマートフォンをテーブル用の小さい三脚につけてレッスン時手元が映るようにセットし、ノートパソコンを近くにおいて、自身の声や顔が見れるように、そしてレッスンを受ける人の画面が見えるように配置してもらいました。
その状態で私がスマホやノートパソコンからZoomにつないでみて見え方や会話が問題なくできるかをチェックし、軽くデモレッスンをしてもらいました。
また、こちら側でも生徒役として手元をスマホで映してみて、ノートパソコン越しに見えるかチェックしてもらいました。
予想以上にスムーズに出来たことから「思ったより簡単にできそう!」と言っていただけました。
この気づきを得ていただけるのがお手伝いして何より嬉しいことです。
オンラインレッスンを募集してみる
これなら出来そう!と思っていただけたので、次に実際にオンラインレッスンを受けたい人がいるの確認です。
彼女は普段Instagramをマメに日々投稿していましたので、そこでオンラインレッスンをはじめますと募集をかけてみました。
するとすぐに北海道や石川、福岡など各地に住まれてる方から参加したいと申し込みがはいりました。
最低2人で始められたらと思っていましたが、それ以上に集まったのでこれで開始できます。
オンラインレッスンを始める前の準備
オンラインレッスンを始めるにあたって、次必要なのが受講する人もzoomのアプリをパソコンかスマホにインストールしてもらわなければなりません。
オンラインレッスンに参加申し込みをしてくれた方に事前にzoomを利用することは伝えていましたが、使ったことがある人は一人もいませんでした。
一度ツールを使えるようになり慣れてしまうと忘れがちですが、はじめて触る人の視点に立てないと「私には難しいかも」とせっかくレッスンを楽しみにしていたのに嫌になってしまったり、抵抗感を持ってしまわないようしっかりサポートしていこうとRさんと打ち合わせをしました。
なので、実際に全体でレッスンを始める前に1人1人の方と時間を決めて前日までにzoomでの通話と映像の確認をすることにしました。
みなさんはじめて使うものなので、マイクが聞こえないとか、カメラが映らないとか、zoomに繋がりませんなどなど、一番最初は苦戦しましたが、1度うまくつながれば以降は問題なく繋げられるようになり、無事初回のレッスンをトラブルなく終えることができました。
その後の発展
今まで地方でレッスンをする時は貸し会議室を探して予約して使ったりしていましたが、Zoomを利用して移動時間と場所の制約がなくなったことで家から気軽にオンラインレッスンを提供できる環境になりました。
レッスン中もごく稀に生徒さんのネットが遅くて声が聞こえづらいなどありましたが、ちゃんと声と映像は届いているため大きなトラブルらしいトラブルもなく運営できています。
1度できてしまえばあとは慣れたものです。Rさんはオンラインでの2期生や3期生の募集も今まで以上に集まり、ついには日本とNY間での海をまたいだレッスンまでも展開され始めました。
コンテンツがしっかりとあり、場を作って生徒さんを大切にしながら教えることが上手いRさんならではの活用のされ方だなと思いますが、今回のケースがITの良い活かし方なのだと改めて気づかされたいい機会でした。
私個人としては何かのサービスをインターネットを通じて提供するのに何百万、何千万のシステムが必ずしも必要ではなく、自身が持っている「もの」と何のITサービスを活用し組み合わせるかの方が遥かに大事だと思います。
そのため近しい状況であったり、IT利用したいけどまずは何から手をつけていいか分からないというお悩み・ご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。
※Zoomというサービスについて
Zoomは現時点で特別な機材などなく誰でも使えるオンライン会議システムの中で群を抜いている安定性です。
特に何人〜何十人の同時接続でも参加者の通信環境がよほど酷くない限り声も映像も安定します。
無料でももちろん使えます。制限として無料アカウントだと複数人(3人以上)でのグループミーティングには40分の時間制限がありますが、グループミーティング(※)を開始するホスト(自分自身)が月2,000円の有料アカウントにしているとその制限もなくなります。
※オンライン会議システムのzoomのサービス説明に沿って、「通話」でなく「ミーティング」と書いています。
月2,000円でこの機能が使えると思うと少し前までのインターネット越しの音声通話の品質や安定性を考えると本当にすごいです。
誇張して言えばiphone4とiphoneXくらい性能差があるのに、iphone4の方が何倍もお値段するくらいの違いでしょうか、それくらいには技術の進歩とそれが当たり前に利用できる今の時代に感謝です。