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翻訳テクニック#1:企業のニックネーム

少し時間がたってしまいました。

さっそくですが問題です!

“The tech behemoth”

ビジネス系記事でこれが出てきた場合、なんと訳しますか?

オンライン辞書をさらっとみてみると・・・

  • テック大手

  • 巨大ハイテク会社

  • テクノロジー巨大企業

  • テクノロジー業界の巨大企業

  • テクノロジーの巨人

いろいろあります。
どれも間違いではないですよね??

でも、「ビジネス記事」の「翻訳」となるとどうでしょうか。

まず、Tech behemoth とは何かというと、

アメリカのテック大手を指すニックネームです。

英語圏のビジネス記事では、米国企業のニックネームが頻繁に使われています。

例えばほかに、Microsoftは「the Redmond Giant(レドモンドの巨人)」とも呼ばれています。レドモンドはワシントン州にあるマイクロソフトの本拠地です。

英語記事でニックネームを多用する理由は、

英語は繰り返しを嫌うということ。

さまざまな表現を使い、読者の興味を引きつけ、文章をダイナミックにするための手法です。

一方、日本語記事では簡潔な表現が好まれる傾向があります。

日本語の記事となると、そのまま企業名または「同社」と翻訳するのが一般的なようです。the Redmond Giantの場合も、マイクロソフト、同社のように訳すことが多そうです。

これらの違いは、言語文化や読者の期待によるものであり、翻訳に影響を与えます。

つまりは、"The tech behemoth"の訳としてはいろいろな答えがありつつも、

どれを「翻訳」とするかという問いになると、

本文を読まないことには決められない、

というのが翻訳の答えとなりそうです。

問題:

"The tech behemoth"の訳

答え:

直訳例: テクノロジー業界の巨大企業

意訳例: 企業名あるいは「同社」

翻訳例: 直訳と意訳のなかから、文脈上、より読者に期待されうる表現を選ぶ

より良い記事が書けるように勉強に励みます!


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