ランチの悲劇
まさか39歳で経験すると思いませんでした。
◇◇◇
お昼会社で隣の人と食べながら話してて、ぱっと目線を下に落としたとき、大きいめまいがした。やばいって声がでて、箸を置いてそのまま隣の人のほうにゆっくり倒れ込んだ。意識がなかった瞬間があった。
どのくらいか経たないうちに、ふっと意識が戻って目を開けるとみんなこっちを見ていた。
誰かが、詰まったんだ!みたいなことゆってたかな?すーっと耳が遠くなって、誰の声も小さく聞こえたりして。我慢できない激痛とかではなく、意識が薄れるような、大丈夫なようで大丈夫ではない危うい感覚だった。
寒そうだったのか、周りの人たちが掛け物してくれて、さすってくれてた。
痙攣と顔色の悪さとかを考慮して、救急車を呼んでくれた。
救急車のなかはずっと質問に答えることができてて意識は保てた。
着いてすぐに緊急CT。
造影剤あったかいなーとか思っている間に先生らしき人の声が降ってきて、
「〇〇さん、なんで手術するかわかるーっ?くも膜下出血だよ!!」
『・・ ええーーーーーっ!!』と暗闇で驚きの声をあげた。
そこまでで、その日の記憶は途切れました。