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マザコンの話

 12月10日に映画『母性』を見に行った。
 母親のことが大好きな女性(戸田恵梨香)とそんな母の異常性を知る娘(永野芽郁)。

 なんでこの映画気になったかって、せなさんはマザコン気質なところがあるのね。気質ってかマザコンです。やっぱり見に行って正解だった。全部が全部せなさんと通ずるところがあるわけではなかったけどね。
 映画では『母親の言うことは正しい』って純粋に思い込んでる戸田恵梨香だったけど、せなさんは母親の為すこと全てが正しいとは思わないし、身内だとしても全く同じ人間ってわけじゃないから意見の違いはもちろんあると理解しているのでさ。

 映画ではとある事件が起きて母親か幼い娘のどちらかを助けなければならない場面が出てくるのね。母親と彼女が溺れてたらどっちを助けるかみたいな2択。マザコンの戸田恵梨香は当然母親を助けようとするんだけど、母親は「老い先短い自分よりも未来ある子供を助けなさい」と、多少語弊はありますがそう言うんですよ。それでもどうしても母親のことが大好きな戸田恵梨香は頑なに母親を選ぼうとする。「子供なんてまた産めばいいじゃん!」と。娘そこにいるのにそんなん言ってしまうのはヤバいとは思ったけどまぁ物語なのでそこはね。
 「どうしてお母さんの言うことが聞けないの!この可愛い孫が助かるほうが、お母さんは嬉しいの!」と、近くにあったハサミでなんと自分で頸動脈切って死んでしまうんですね……!!!え、そこまですんの???さすがにやりすぎじゃない?このままでは埒が明かないと考えたんだろうけど。だから、大好きな母親が目の前で死んでしまったわけだから必然的に娘を助けることに。

 冒頭にこんなシーンがあってさ。
 せなさんもきっと同じ状況になったらきっと母を選んでしまうなと思った。まだ子供いないから分からんけど。戸田恵梨香と同じ『子供なんかまた作ればいい(ただし罪悪感は抱える)』発想になると思う。
 映画では大好きな母親が一番優れている、正しいと思っているので、その母親を否定するような、喜ばせられない娘を鬱陶しく思っていたってのも相まって母親>娘の気持ちが大きくなっていたんだろうな。
 何にせよ何が起こるか分からんこの世で、こんな事件が起きる可能性があるなら子供作らないほうが穏便に過ごせる気がするよ。

 ところでせなさんの母には訳あって恋人がいるんだけど毎週末、土日どちらかだけの日もあれば2日間とも出かけに行ってしまう時もある。Yahoo知恵袋の質問でも見かけたんだけどまぁ母の人生なので別に恋人がいようが構わないし、毎週末出かけようがリフレッシュできてるなら全然構わないのよ。でも平日、母は朝早く出勤して夜はせなさんのほうが若干遅く帰ってくるので会話が少ない少ない。
 せなさんとしては母のこと大好きだからいろいろ喋りたいわけですよ。せなさんも今の仕事就く前は休みが母とまったく合わなかったし。今の職場に就いてからは土日祝休みが母と重なって話す機会は増えたはず。なのにその休日は恋人と出かけに行ってしまう。
 母に限らず一応出かける時はどこ行くのかってのを家族に言ってから出かけてるから場所は分かるけど、せっかく仕事とか家族のことを忘れて楽しんでるのに水を差すのは違うじゃん。だからこっそりついて行くとかはしない。行きたいけど。
 時々、『恋人邪魔だな』『毎週毎週会って』って思うよ。邪魔は言い過ぎだけど気持ち的にはそのくらい。せなさんもその恋人にはお世話になってるから悪い人では決してないんだけどもさ。
 せなさんとしてはさ、大好きな母を盗られたと感じる時があんのね。ほら、大好きな母を娘に盗られたって感じる戸田恵梨香と同じ。
 『母に選ばれない』『せなさんはこんなにも愛を伝えているのに(毎日「可愛い」とか言ってる)』って、今までも母から十分愛をもらってるのにまだ欲張ってしまうんだけどこればっかりはしょうがない。大好きなんだから。でも母の意思を尊重したいのも事実。

 大好きだよ。


( ¨̮ )


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