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クレカ乗車スタート、関西の鉄道事情いまむかし

2025年に「大阪・関西万博」を控える関西地方。これに向けて関西の鉄道ではいろんな目新しいものやサービスが次々登場している。10年前の関西と比較してみると目まぐるしく進化しているように僕は感じる。

クレカタッチ決済

2024年10月29日から近鉄、阪急、阪神、大阪メトロの4つの鉄道などで「クレジットカードタッチ決済」が利用可能になった。VISA、JCB「銀聯(中国のクレカ)」が対象で、インバウンド客に効率よく鉄道を利用できるようにするのが狙いだ。

スルッとQRtto

2024年6月からはQRコードによる乗車券サイト「スルッとQRttoクルット」も開始。阪急や大阪メトロなどの乗り放題きっぷがスマホ1つで購入し、コードを改札の専用端末にかざすだけで乗り降りできる。

磁気→QRへ

京阪電車に至っては「淀屋橋〜出町柳」の各々片道の乗車券も同サイトで販売。京阪のプレスリリースによれば、いずれは紙きっぷも全てQRにする予定とのこと。タッチ決済を導入していないが、違う方向で利便性を高めて進化しようとしている。

10年前とは違う

「大阪・関西万博」を控えているだけあって、こういう先進的な乗車システムがかなり増えてきた。個人的には現金を使う機会が減るだけでもありがたいもの。事業者からしてみてもさらなるコストカット、ペーパーレスができそうな気はする。今から10年前はそんな空気は一切なかったのを思い出す。

スルッとKANSAIのカード

関西私鉄ではPiTaPaが導入されてもプリペイドカードシステム「スルッとKANSAI」が主流。2017年まで販売されていた。

ICOCA(JR西日本)があっても、こっちで充分な感じだったし、会社ごとにカード名が違っても「スルッとKANSAI」というロゴがあれば五大私鉄、地下鉄、バスはこれさえあれば大丈夫。JRに乗るときはICOCAさえあればいいという感じだった。

関東は…

一方、関東はSuica(JR東日本系)やPASMO(関東私鉄系)が普及し、IC向けの安い運賃を消費税5→8%増税を機にスタートさせた。結果、ICカード利用率は8〜9割、Suica発行枚数1億枚を越えている。
スルッとKANSAIの関東版と言える「パスネット」もあったが2009年までに発売が終了、それから5年で利用が終了し、PASMOへ完全移行。これを見ると関西では遅れをとっていた感は否めない。

「おもてなし」のためには

世界的イベントを前に進化が進んでいる関西の鉄道事情。「おもてなし」や世界にいい顔を見せるためにはここまでするもんだと思う。それとは別に、ICOCAもようやくモバイルがデビューした。


目まぐるしく進化することは、よくもあれば悪くもある。僕は前向きに捉えていても「なんで使えなくなんねん」「使い慣れてたのに」とかいう声は少なくなかろう。それでも、使ってみないとわからないし、最初のうちは目新しさを楽しみたい。

そんな僕もスタート初日から大阪メトロでMyクレカを使ってみた。割引やポイント◯倍があったらいいなとは思うが、それがなくとも普通に使い勝手はいい。
どういう使い分けがええんやろ?🤔

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Yuki(ゆうき)
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