雨と夕暮れ、大阪から姫路へ。
ある休日、ふらっと「阪神電車」と「山陽電車」を乗り通してきた。
この日は「阪神・山陽シーサイド1dayチケット」という乗り放題きっぷを使用。
阪神本線(大阪梅田〜元町)
神戸高速線(元町〜西代)
阪神なんば線(尼崎〜大阪難波)
同武庫川線(武庫川〜武庫川団地前)
山陽電車本線(西代〜山陽姫路)
同網干線(飾磨〜山陽網干)
が「2800円」で乗り降り自由。最低でも梅田から姫路まで往復するだけで元が取れる計算だ。
SNS「threads」でこのきっぷで出かけてた人がいて、気になった。そこで今回は「元が取れる区間(梅田から姫路まで)」を往復してみることに。
阪神大阪梅田駅
阪神の大阪梅田駅へやってきた。ここの駅長室で例のきっぷを買うと、改札へ。
まずは「須磨浦公園行き特急」へ。ここは「山陽姫路行き直通特急」が早いが、オタク的にはどちらも変わらないのと、後続の車種が違うという可能性を信じて乗ることに。
雨の阪神間
この日は雨予報で「西宮」を過ぎると雨が降り出した。このときは、そこそこ本降りだった。
神戸三宮駅
神戸三宮で一旦下車。「スムージー」で小腹を満たし少し写真を撮った。
直通特急
お次に乗り込むのは「山陽姫路行き直通特急」。やってきたのはさっきと同じ阪神の「8000系」。でも、こちらは「初期型」で
窓の形状
先頭以外、クロスシート付き
行き先が幕表示
といった違いがある。とはいえ、他のに乗りたかったし、「甲子園100周年ラッピング」に出会いたかった。
しれっと境界線またぎ
神戸三宮を発車。「元町→高速神戸→新開地」と地下を走っていく。
「西代」から先は「山陽電車」へと直通していく。しかし、駅看板以外で会社を跨ぐ感覚はほぼ無い。「阪神→山陽」の乗務員は高速神戸駅で済ませてあるし、列車自体、最低でも「新開地」まで向かう。
それに乗っている「直通特急」は「西代」「大開」「西元町」の3駅通過する「赤い表示」。県境みたいなものだが、日常利用者はほぼそっぽを向いて、スマホ真っしぐらだ。
ただし、「黄色い表示」はこれらも停車する。こちらの方が分かりやすいのかも。
地上へ
「板宿」を越えると列車は地上へ。須磨の山裾を進んでいく。
海沿いへ
「須磨浦公園」を越えると「大阪湾」が間近に迫る。
さらに「JR神戸線」「国道2号」も横にくっつく。この辺りは平地が少ないが、大阪や神戸のベッドタウンだけあって建物が密集している。
前に行ったあの駅
「滝の茶屋駅」に着いた。普段は通過駅だが、
朝の大阪梅田行き
夕方以降の山陽姫路行き
は止まるようになっている。住宅地故の配慮なのだろうか。
実はこの駅に一度訪れている僕。海が間近に見える絶好のロケーションで訪れる人が多い。
さらに映像作品のロケに使われることもしばしば。「鎌倉高校前駅(江ノ島電鉄)」「下灘駅(JR予讃線)」に引けを取らない絶景だ。
明石海峡大橋
垂水区に入ると「明石海峡大橋」が見える。荘厳な吊り橋はランドマーク的存在。近くで見ると迫力がある。
特に「舞子公園」はその真下にある。「高速舞子」というバス停から淡路島や徳島へ乗り換えも可能。景色も、利便性も良い駅だ。
「子午線」またぎ
「人丸前駅」を通過。「日本標準時子午線」が通る「明石市立天文科学館」の最寄駅。駅のホーム上にも「子午線」が通っていて、表示もある。小さな駅ながら、「時の中心」が通っている壮大な駅だ。
明石を越えて、夕日
「明石」を過ぎると通過駅が増えて最高速度で走る。
雨が小康状態になって斜陽も覗かせる。海や工業地帯がよく映える。
インパクトのある列車種別
「東二見」で「S特急」とすれ違う。朝と夕方以降に運転。「直通特急」とは停車駅をずらしいていたり、「東二見」以西で各駅に止まる。名前のインパクトも去ることながら、車両に旧型が用いられて注目されることもある。
トリッキーな停車駅
「高砂」の次の停車駅は「荒井」。「滝の茶屋」同様、通過が基本だが、時間によって停車する列車がある。
注意喚起を促すために黄色く大きな看板が設置されている。この先の「白浜の宮」の前後も同様だ。
トンネルと阪神電車
山岳トンネルを突っ切る。「阪神エリア」は地下か海側の平坦なところを走るから、少し違和感も。
プレイリスト
前半は雨の曲、後半は夕焼けの曲、それに挟んで地下線内は「ずとまよ」。
山陽姫路
列車は約1時間40分かけて「山陽姫路」に到着。JRの「新快速」ならあっという間だが、少しのんびりというのも良いもんだ。
「山陽百貨店」が入る大きなターミナル。「姫路城」も近く、賑わうところ。
かつめしを食す
ここで一息ついて、かつめしを食す。今回は牛とチキンの「ハーフ&ハーフ」。デミグラスとビーフの相性が良い。
ここから大阪へ戻る。何やら雲行きが怪しい…
ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。